*** 2013年10月14日 安達太良山 ***

1.大渋滞の山道 2.ゴンドラ麓駅
周辺のゲレンデ
3.ヤマハハコ1 4.ヤマハハコ2 5.安達太良山1
(薬師岳展望台)
6.安達太良山2
(薬師岳展望台)
7.竜山1
(薬師岳展望台)
8.竜山2
(薬師岳展望台)
9.鉄山1
(薬師岳展望台)
10.鉄山2
(薬師岳展望台)
11.スギゴケ1 12.スギゴケ2 13.ツルリンドウの実1 14.ツルリンドウの実2
(食痕あり)
15.ナナカマド1 16.ナナカマド2 17.カジカエデ1 18.オオカメノキ1 19.ナナカマドの実1 20.ナナカマドの実2
21.ナナカマドの実3 22.アカミノ
イヌツゲの実1
23.アカミノ
イヌツゲの実2
24.オオカメノキ2 25.オオカメノキ3 26.オオカメノキの実 27.ミネカエデ1 28.ミネカエデ2 29.ミネカエデ3 30.ドウダンツツジ1
31.安達太良山3
(仙女平)
32.安達太良山4
(仙女平)
33.安達太良山頂
への急登
(仙女平)
34.安達太良山腹
の紅葉1
(仙女平)
35.安達太良山腹
の紅葉2
(仙女平)
36.安達太良山腹
の紅葉3
(仙女平)
37.オヤマリンドウ 38.赤い実
(オオヒョウタンボク
の実)
39.ゴゼンタチバナ
の実1
40.ゴゼンタチバナ
の実2
41.下山を急ぐ登山者
(山頂直下斜面)
42.竜山1
(山頂直下斜面)
43.竜山2
(山頂直下斜面)
44.ドウダンツツジ1
(山頂直下斜面)
45.ドウダンツツジ2
(山頂直下斜面)
46.ドウダンツツジ3
(山頂直下斜面)
47.ドウダンツツジ4
(山頂直下斜面)
48.山腹の紅葉1 49.山腹の紅葉2 50.山腹の紅葉3
51.山腹の紅葉4 52.山腹の紅葉5 53.山腹の紅葉6 54.山腹の紅葉7 55.山腹の紅葉8 56.山腹の紅葉9 57.山腹の紅葉10 58.山腹の紅葉11 59.山腹の紅葉12 60.山腹の紅葉13
61.山腹の紅葉14 62.山腹の紅葉15 63.山腹の紅葉16 64.山腹の紅葉17 65.山腹の紅葉18 66.コメツツジ 67.紅葉1 68.紅葉2 69.ツルリンドウ
の花1
70.ツルリンドウ
の花2
71.ツルリンドウ
の実3
72.ツルリンドウ
の実4
73.カジカエデ2 74.ナナカマドの実4 75.ナナカマドの実5 76.下山ラッシュ 77.ゴンドラ1 78.黄葉
(ゴンドラから)
79.ゴンドラ山麓駅 80.ゴンドラ2

 10月14日(月)/15日(火)の両日、福島の秋を求めて、大山さんと共に安達太良山(標高1700m)/浄土平/裏磐梯五色沼を探索する。今回は距離の関係で、私は東北新幹線で郡山駅まで行き、大山さんにピックアップして頂くことになる。当初は、三連休を避けた1日遅れの計画であったが、台風26号襲来に伴ない、急遽変更を余儀なくされる。ただ、14日は三連休の最終日であり、日本百名山の一つである安達太良山周辺は大混雑が予想されるが、その時はその時で、腹をくくるしかあるまい。
 11時前となり、郡山駅が近づくにつれ、進行方向左手に雄大な双耳峰が望めるようになる。すわ磐梯山と思いきや、これが目指す安達太良山のようである。中々登山意欲を駆り立てる、見事な山容である。大山さんとは郡山駅で無事合流し、ここから大山さんの愛車(日産X-TRAIL)で国道4号線を北上する。本宮ICで東北自動車道に入り、二本松ICで高速を降りた後は、長閑な山間地を走ることになる。岳温泉街を過ぎ、山岳道路を進むと、暫くして大渋滞にぶつかる。ナビによると、渋滞4qとか。
業を煮やした観光客が次々とUターンして行くが、焦ったところで仕方がないので、この間に我々は昼食のおにぎりを頬張る。結局、大駐車場手前の道路脇に空きスペースを見つけ、ここからゴンドラ山麓駅に向けて歩きはじめる。駅に到着してみると、渋滞の原因はゴンドラではなく駐車場待ちと判明したが、几帳面な大山さんが作成した計画表に対して、既に1時間強の遅れとなっている。
 13:40、10分程でゴンドラ山頂駅に到着する。大山さんによると、係員の方から、本来の最終は16:20であるが、本日は登山客が多いため、16:00まで戻るように言われたとか。所で、ここから安達太良山山頂までの標高差は350mあり、休憩時間を除いて往復2時間半は優に掛るので、この分だと、登頂は極めて困難と言わざるを得ない。
それでも、折角ここまで来たので、兎に角行ける所まで行くことにする。なだらかな木道を暫く登ると、薬師岳展望台への分岐点が現れる。そこで暫し道草して、展望台に向かうことにする。だが、ここは黒山の人だかりで、じっくりと腰を据えて撮影出来ないので、早々に標準ズームで周辺の山々を撮影して、この場を離れる。なお、眺望は雄大だが、紅葉は今一つというところである。登山道に戻り、延々と続く灌木地帯を黙々と登って行く。視界が効かずストレスがたまるが、ふと足下に真っ赤な実が目に留まる。また、その一部には小動物による食痕も見うけられる。これを早速撮影していると、下山中の女性の方が足を停められる。相談の結果、"コケモモ"の実ではということになったが、何となく色形とも違うような気がする。灌木の中には、真紅の"ナナカマド"が彩りを添えている。その後も、"ナナカマド"の木が多く見られるが、どの葉も縮れ、艶やかな実のみが目立っている。そう言えば、今年は知床でも、ナナカマドは紅葉することなく縮れてしまったとか。これが猛暑の影響か否か不明だが、薬師岳展望台からの景色が何となく赤茶けて見えたのは、このせいであろう。この先も、視界が効かない山道が延々と続き、小休止する場所も見当たらない。仕方がないので、撮影の合間に立ち止まって、暫しの休憩を取る。
 14:38、仙女平(標高1555m)に到着する。この辺りから、やっと眺望がきくようになり、この先の休憩場所では、5〜6人の登山客が談笑している。だが、我々は先を急ぐため、素早く標準ズームで安達太良山他を撮影して、この場を立ち去る。ここからは、安達太良山山腹も褐色が目立ち、紅葉の季節は既に終わった感がある。この先から最後の急登が始まる。用心してステップを切っていると、巨石の陰に、泥まみれになった"オヤマリンドウ"を発見する。心ない登山客に見つかり、摘み取られないことを願うばかりである。更に黙々と登っていると、今度はダルマに似た半透明の真紅の実が目に留まる。実にユニークな形をしており、別途ネット上で名前を特定するしかあるまい。この名は、後日"オオヒョウタンボク"の実と判明する。
 15:10、森林限界を超えると、砂礫地帯が広がり、その中に真っ赤な"ドウダンツツジ"が点在している。そこで、この場所から、レンズを交換しつつ、山腹の紅葉を狙うことにする。前述の通り、やや色あせた光景ではあるが、代わりに"ダケカンバ"と思しき黄葉が彩りを添えている。次に、竜山を超望遠の420mmで狙うと、山自体が細かな岩石で構成されていることが分かる。多分安山岩質の溶岩が、凝固する際に砕けた結果であろうが、北海道ニセコのイワオヌプリ(2009年10月19日参照)の山容と酷似している。撮影の間にも、多くの登山客が次々と下山してくるが、数分で遂に途絶えてしまう。私の時計(TISSOT-Touch)を見ると、標高1650mを指しており、残り約10分の行程と言うところか。ふと羊蹄山初登頂(2008年9月18日参照)の悪夢が甦る。当時は、念願の登頂は果たしたものの、復路五合目付近で日没を向かえ、以降暗闇の中、何度も転倒しながらの下山となった。今考えてみても、無事帰還できたのが不思議でならない。そこで、大山さんと相談の結果、残念ながら、ここで引き返すことにする。
 15:18、交換レンズをザックに押し込み、早々に下山する。暫くすると、足下に直径5mm程のリンドウが目に留まる。良く見ると、ゴンドラ山頂駅付近で見かけた赤い実も、ツルで繋がっている。してみると、先程の赤い実は、"ツルリンドウ"の果実ということになる。それにしても、花に似ぬ大きさである。ここから、脱兎の如き早さで下山する。数分で最後尾に追いつくと、その先が人の数珠で繋がっている。人気の山だけあって、往路復路共渋滞に巻き込まれたことになる。ただ、このスローペースで下って行って、万一時間に間に合わなくても、まさかゴンドラ会社が客を置き去りにはしないと考えられるので、安心して人の流れに身を任せることにする。
 今回は、東北の秋を求めて、先ず福島の名峰安達太良山に初挑戦した。生憎、道路渋滞に巻き込まれたせいで、登頂は果たせなかったが、これは次の機会にリベンジを果たしたい。

総歩数:約10,000歩
登りの厳しさ:▲ 

戻る