*** 2010年11月27日 鎌倉 東慶寺/海蔵寺他の紅葉 ***

No.1〜36:東慶寺、No,37〜60:海蔵寺、No,61〜64:寿福寺、
No.65〜72:鶴岡八幡宮、No.73〜80:由比ヶ浜/稲村ケ崎他
です。

1.仏殿
(東慶寺)
2.マンリョウ
(仏殿前庭園)
3.リンドウ1
(仏殿前庭園)
4.リンドウ2
(仏殿前庭園)
5.カエデ1
(仏殿前)
6.カエデ2
(仏殿前)
7.カエデ3
(仏殿前)
8.カエデ4
(仏殿前)
9.紅葉前のカエデ
(墓苑)
10.カエデ5
(墓苑)
11.カエデ6
(墓苑)
12.カエデ7
(墓苑)
13.カエデ8
(墓苑)
14.カエデ9
(墓苑)
15.カエデ10
(墓苑)
16.カエデ11
(墓苑)
17.カエデ12
(墓苑)
18.カエデ13
(墓苑)
19.カエデ14
(墓苑)
20.カエデ15
(墓苑)
21.黄葉1
(墓苑)
22.黄葉2
(墓苑)
23.紫式部1
(東慶寺中庭)
24.紫式部2
(東慶寺中庭)
25.カエデ16
(仏殿前)
26.カエデ17
(仏殿前)
27.カエデ18
(仏殿前)
28.カエデ19
(仏殿前)
29.カエデ20
(仏殿前)
30.カエデ21
(仏殿前)
31.カエデ22
(仏殿前)
32.カエデ23
(仏殿前)
33.ボケ
(東慶寺入口付近)
34.ヒメツルソバ
(東慶寺中庭)
35.リンドウ3
(東慶寺入口)
36.リンドウ4
(東慶寺入口)
37.海蔵寺への道1 38.海蔵寺への道2 39.境内の風景1
(海蔵寺)
40.境内の風景2
(海蔵寺)
41.境内の風景3
(海蔵寺)
42.ハゼ
(海蔵寺)
43.リンドウ5
(海蔵寺)
44.リンドウ6
(海蔵寺)
45.庭園1
(海蔵寺)
46.庭園2
(海蔵寺)
47.鐘堂とモミジ
(海蔵寺)
48.カエデ24
(海蔵寺前)
49.カエデ25
(海蔵寺前)
50.カエデ26
(海蔵寺前)
51.カエデ27
(海蔵寺前)
52.カエデ28
(海蔵寺前)
53.落葉1
(海蔵寺周辺)
54.落葉2
(海蔵寺周辺)
55.落葉3
(海蔵寺周辺)
56.落葉4
(海蔵寺周辺)
57.カエデ29
(海蔵寺周辺)
58.カエデ30
(海蔵寺周辺)
59.海蔵寺周辺の道 60.お雛様と紅葉 61.カエデ31
(寿福寺)
62.カエデ32
(寿福寺)
63.カエデ33
(寿福寺)
64.カエデ34
(寿福寺)
65.トンネル
(扇ヶ谷)
66.ハゼ1
(鶴岡八幡宮
源氏池)
67.ハゼ2
(鶴岡八幡宮
源氏池)
68.再生した大銀杏 69.カエデ35
(鶴岡八幡宮)
70.カエデ36
(鶴岡八幡宮)
71.カエデ37
(鶴岡八幡宮)
72.カエデ38
(鶴岡八幡宮)
73.エゴロアさん1
(由比ガ浜)
74.エゴロアさん2
(由比ガ浜)
75.由比ガ浜1 76.由比ガ浜2 77.江の島遠望
(稲村ケ崎)
78.江ノ電1
(稲村ケ崎駅付近)
79.江ノ電2
(鎌倉高校前)
80.小田急江の島駅

 11:30、"東慶寺"に到着する。この寺は何度も訪れているが、紅葉の時期に訪問するのは、今回が初めてである。山門を抜けると、本殿(仏殿)前に、色艶やかなモミジが、目に留まる。円覚寺のような大木ではないが、今が丁度見頃で、アングルによって、様々な艶やかさを見せる。墓苑に向かうと、モミジの大木が、黄金色に輝いているが、その奥は緑のままである。しかしながら、超望遠で狙うと、葉先から色付き始めているのが確認できる。要するに、東慶寺内でも、本殿と墓苑とで、紅葉の進行度合いに、個体差があるようである。一般的に、紅葉は、昼夜の気温差が大きくなると進むと言われているが、それだけでは、この差は説明できない。鬱蒼とした森とも言える墓苑と本殿前では、明らかに日射量が違う。推論で恐縮だが、本殿側のモミジが早く紅葉したのは、燦々たる日光を浴びて、光合成が盛んに行われ、多くの澱粉が蓄積された結果ではなかろうか。そんなことを考えつつ、帰路本殿前で、再度見事なモミジを撮影する。ここから、"亀が谷切通し"を経て、"海蔵寺"に向かう。
この寺の手前には、色取り取りの紅葉が、アーチ状に道路を覆っている。その下を、観光客を乗せた人力車が行きかい、実に絵になる光景である。車夫の方の話では、4日前までは、緑のままだったとか。ここ数日で、急速に紅葉が進んだようである。それにしても、絶好の時期に、鎌倉を訪問したことになる。
 12:20、"海蔵寺"に到着する。13世紀末に建立されたこの寺院、その後何度か焼失に会い、14世紀末に再建されたとか。意外と小じんまりした佇まいであるが、真っ赤な野点傘が、アクセントを添えている。奥の庭園を垣間見た後、境内を周回していると、またもや初老のカメラマンが、鐘楼前で堂々と三脚を立て、紅葉を執拗に狙っている。先を急ぐので、この光景を脇から素早く撮影し、この寺を離れる。帰路も、道端の紅葉の様々な姿を撮影する。ここから、裏通りを進み、踏切を渡って鎌倉駅に向かっていると、並木の間から、多くの人々が飛び出してくる。気になったので、こちらに向かって行くと、"寿福寺"の参道が現れる。この脇道を奥まで進むと、北条政子,源実朝母子の墓所が現れる。周辺では、ガイドが、聴衆に向かって、歴史を講釈するもシーンも見受けられる。所で、悲劇の三代将軍実朝は、甥の公暁に暗殺されたが、その黒幕には諸説あり、実母もその内の一人である。心なしか、周辺には、未だに怨念が漂っているようでもあり、墓所の代わりに紅葉を撮影して、この場を離れる。ここから、淨光明寺に暫し立ち寄ったあと、鶴岡八幡宮に向かう。
 13:17、鶴岡八幡宮に到着する。南側の源氏池にて、見事なハゼの紅葉を撮影したあと、更なる紅葉を求めて、宮内を巡ることにする。石段下まで来ると、本年3月、発達した低気圧により倒壊した大銀杏が、見事に再生している。この大銀杏は、樹齢1000年以上とも言われ、公暁がこの木陰に隠れて、1219年1月に実朝を暗殺したと言われているので、当時樹齢200年弱ということになる。暗殺シーンの真偽は別にして、"セコイア"同様、生命力の強い樹木である。ここから、周辺の紅葉を撮影し、遅い昼食を取るため、何時もの"そばや繁茂"に向かう。ところが、暖簾をくぐると、何と店内は満席である。外で待つのも嫌なので、由比ガ浜まで行き、そこでコンビニ弁当でも買って、食べることにする。
 14:20、由比ガ浜に到着する。意外や、波打ち際では、若いカップルが、三々五々散歩しているのみである。所で、ここは、中高年の切ない愛を描いたドラマ"遠回りの雨"の最後の舞台となった場所で、この砂浜で、福本草平(渡辺謙)と秋川桜(夏川結衣)の恋の炎が、再燃することになる。スーザン・ボイルの挿入歌「翼をください」も相まって、実に抒情的なドラマに仕上がっていた。そんな感傷にふけりつつ、海辺を眺めていると、突然背後から"Sakai Sensei"と声をかけられる。振り向くと、何とロシア美女のエゴロアさんである。本日は、人に会うこともあるまいと、髭もそってこなかったのに、何とも閥の悪い再会である。本人も、化粧をしてこなかった模様で、私が証拠写真を撮ろうとすると、後ずさりして頑強に拒否する。それにしても、出会いとは摩訶不思議である。もし、私がこのドラマを見ることもなく、且つ先程の蕎麦屋も満席でなければ、ここで彼女と出くわすこともなかった訳である。正に、神が仕組んだ出会いのようにも思えるが、これが、神経を集中せておけば、誰にも訪れる"シンクロニシティー"の真骨頂であろう。聞けば、鎌倉の寺院が好きで、時々一人で訪れるとか。その彼女も11月末でロシアに帰国し、日本を再訪する計画も、今のところないとか。日本滞在丸9年、名門モスクワ工科大を卒業後、東工大大学院に留学し、学位を取得したのちも、ポスドク研究員として東工大に残り、研究に勤しんできたわけである。研究者としても優秀であり、将来を嘱望されていただけに、夢半ばで帰国するのは、私にとっても大変残念である。当方から、日本の大学教員公募WEBを紹介する話もしたが、日本語が苦手なので、母国で研究生活を送ることに決めたとか。話をする中で、私の高知工科大・国際交流センター長時代の失敗談に、話題が及ぶ。もう7年前にもなろうか、新たな交流協定校を求めて、東工大のH先生のお世話で、私が彼女の母校を訪問することになった。その際、同大の要人との面談設定他、一切の事前調整をやってくれたのが、彼女であった。だが、こちらの不手際で、直前に離日が不可能となり、同大訪問は幻に終わった。当時、私自身が、彼女並びに母校の関係者に、多大の御迷惑をかけたため、私の訪問を二度と受け入れてくれまいと勝手に解釈し、以降再チャレンジする意欲が失せてしまった。ところが、今彼女の口から、相手は最初から協定を締結する気で、私の来訪を、心待ちにしていたと聞かされる。今更取り返しがつかないが、当時、私がもう少し勇気を出しておれば、日ロ大学間の交流も活性化し、彼女の立場も変わっていたかもしれない。万感胸に迫り、私の英語も、急におかしくなる。20分程喋ったであろうか。最後に彼女から、私の写真のHPアドレスを聞かれたので、彼女のメモ帳に、この写真のURLとメールアドレスを記載してお別れする。ここから、彼女は鎌倉駅、私は江の島に向かう。正に、「事実は"ドラマ"よりも奇なり」と言うところか。彼女の御多幸と成功を切に祈る。(I wish Egolova every happiness and prosperity!)

総歩数(北鎌倉⇒江の島):18,465歩

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