*** 2010年9月30日 層雲峡/摩周湖 ***

1.石狩川
(ホテルの窓より)
2.石狩川河畔の紅葉
(ホテルの窓より)
3.層雲峡の
柱状節理1
(ホテルの窓より)
4.層雲峡の奇岩1 5.層雲峡の奇岩2 6.銀河の滝1
(層雲峡・小函)
7.銀河の滝2
(層雲峡・小函)
8.流星の滝1
(層雲峡・小函)
9.流星の滝2
(層雲峡・小函)
10.大山さん
(層雲峡・小函)
11.紅葉前の層雲峡
(小函)
12.層雲峡の
柱状節理2
13.層雲峡の
柱状節理3
(大函)
14.層雲峡の
柱状節理4
(大函)
15.紅葉前の
層雲峡
(大函)
16.旧道のトンネル
(大函)
17.紅葉1
(大函)
18.紅葉2
(大函)
19.紅葉3
(大函)
20.紅葉4
(大函)
21.イワツツジの群落
(石北峠)
22.ナナカマドの実1
(石北峠)
23.ナナカマドの実2
(石北峠)
24.黒岳?
(石北峠)
25.白い蝶1
(モンシロチョウ
のメス)
(石北峠)
26.白い蝶2
(モンシロチョウ
のメス)
(石北峠)
27.コハマギク
(または
フランスギク?)
(石北峠)
28.マルバシモツケ
(または
ノコギリソウ類)
(石北峠)
29.ウスノキ1
(石北峠)
30.ウスノキ2
(石北峠)
31.ピンクの花
(ナデシコの仲間?)
(石北峠)
32.ヒマワリ畑1
33.ヒマワリ畑2 34.ヒマワリ畑3 35.ヒマワリ畑4 36.ヒマワリ畑5 37.ヒマワリ畑6 38.雄阿寒岳1
(双湖台)
39.雄阿寒岳2
(双湖台)
40.雄阿寒岳3
(双湖台)
41.雌阿寒岳
(双岳台)
42.摩周湖1
(第一展望台)
43.大山さん
(第一展望台)
44.酒井
(第一展望台)
45.摩周岳の爆裂火口
(第一展望台)
46.斜里岳
(第一展望台)
47.エゾシマリス1
(第一展望台)
48.エゾシマリス2
(第一展望台)
49.エゾシマリス3
(第一展望台)
50.エゾシマリス4
(第一展望台)
51.マユミ1
(第一展望台)
52.マユミ2
(第一展望台)
53.摩周湖南側
(第三展望台)
54.摩周湖中央
(第三展望台)
55.摩周湖北側
(第三展望台)
56.カムイシュ島
(第三展望台)
57.摩周岳
(カムイヌプリ)
58.カルデラの稜線
(第三展望台)
59.急斜面の
ダケカンバ
(第三展望台)
60.雌阿寒岳/
雄阿寒岳遠望
(第三展望台)
61.風雪に耐えた
ダケカンバ
(第三展望台)
62.屈斜路湖遠望
(第三展望台)
63.屈斜路湖畔の
夕暮れ1
64.屈斜路湖畔の
夕暮れ2

 9月29日(水)、室蘭工大での"技術開発基礎論"の集中講義終了後、夕刻大山氏(いすゞ自動車同期入社)と札幌で合流し、レンタカーにて3泊4日の道央/道東旅行に出かける。室蘭工大在職中は、思い切って休暇を取り、道東に出かける気になれなかったが、図らずも退任後に永年の友人・大山氏と実現するのも、何かの御縁であろう。行先は、初日が層雲峡のホテルまで,二日目が大雪山・黒岳(標高1984m)/層雲峡,三日目が摩周湖/屈斜路湖,最終日が知床/野付岬を予定している。
ただ、成行き次第で、行先が変更可能な、気楽な車旅である。
 16:00前、特急スーパーカムイ35号の車内で、大山さんと落ち合う。その後、旭川駅で下車し、オリックスレンタカーにて車借用の手続きをする。ここでは、両耳にピアスを何個もぶら下げた女性が説明してくれるが、この業界は、このスタイルが普通なのであろうか。結局、ホンダ"インサイト"を借り受け、一路層雲峡のホテルに向かう。ただ、私は授業後の疲れもあって、本日のドライバーは大山さんにお願いする。走り始めると、大山さんから、スピードメータが見えないとの指摘がある。成程、スピードメータがステアリングホールに隠れ、視認性が極端に悪い。しかも、NAVIの位置が、ドライバー席から遠く離れており、操作性にも問題がある。何年式か不明だが、まだまだ作り込み品質の悪い車である。ここから、層雲峡に向けて、道央道をひた走る。途中、通行止めの情報もあったが、何事もなく"朝陽リゾートホテル"に到着する。所が、ホテルに一歩足を踏み入れると、何とも異様な雰囲気が漂っている。先ず、客が浴衣にうわっぱりではなく、だぶだぶのパジャマのような格好で、ロビーを歩き回っている。言葉からすると、どうやら中国人の団体客のようであるが、尖閣列島問題で中国からの観光客が激減していると思いきや、さにあらず、中国語が館内全体に響き渡っている。ホテルの案内係もなし、部屋に入っても土足と、正に中国人観光客の利便性に合わせた設定とな
っている。結局、自分で荷物を部屋に運び込み、早速一階のレストランに食事にでかけると、ここでも中国人の係員が、癖のある日本語で席に案内してくれる。いずれにしても、ホテルは、経費節減と中国人対応に徹している模様である。きめ細やかな日本のおもてなし文化は、どこに行ったのであろうか。だが、現実に北海道の大型ホテルは、中国人観光客で成り立っているので、このような変貌も致し方ないかもしれないが、今回は、明らかに、ホテルの選択を間違えたようである。
 9月30日(木)、早朝から強風が吹きすさび安眠できなかったが、本日は待望の大雪山・黒岳登山日である。早々に朝食を切り上げ、ロープウエイの駅に向かうと、何と強風のため運休中である。この分だと、何時運転開始か分からないので、大山さんと相談の結果、黒岳登山は諦め、翌日摩周岳(標高857m)を目指すことにする。ただ、希望者には、チケットの払い戻しに応じるとか。そこで、我々の分を見せると、これはホテルが発行したものなので、直接ホテルに依頼してくれと、つれな
い返事である。仕方がないのでホテルに舞い戻ると、こちらも、宿泊料込みの料金なので個別の払い戻しには応じられないと嘯く。やはり、想定通りの答が返ってきたので、サービスの一部を提供できなかったのだから、その分を返却するのが当然ではないかと詰め寄ると、しぶしぶホテル内で使えるクーポンなら、応じても良いと宣う。所が、実際に渡されたクーピン券は、何と500円分(ケーブル料金の約1/4弱)である。子供騙しじゃあるまいし、余りにも客を馬鹿にした金額である。
押し問答の末、結局1000円分返却で決着がつく。図らずも、永年の中国出張で身をつけた交渉術が、功を奏した格好だが、何れにしても、二度とこのホテルグループ(野口観光)を利用する気になれない。
 予想外に時間を浪費したが、これから層雲峡の景勝地に向かう。9:30、名瀑で有名な"小函"に到着する。本来なら、2本の流星・銀河の滝に映える紅葉が見事な筈だが、今年は猛暑の影響か、1〜2週間見頃の時期が遅れている模様である。ただ、超望遠で狙うと、柱状節理の奇岩に根付いた樹木が、中国・黄山の水墨画の世界を彷彿させる。次に"大函"を訪問するが、名前とは異なり、意外と小じんまりした景観である。こちらも、全山紅葉には程遠く、一本のカエデを撮影してお茶を濁す。10時過ぎ、ここから道東方面に向けて車を走らせる。途中、石北峠(標高1050m)にて小休止する。大山さんの話だと、ここから黒岳が望めるようであるが、残念ながら、この名峰を特定できない。北見市に近づくと、艶やかなヒマワリが、畑一面に広がっている。ここで暫く道草して、この見事な光景を撮影する。超望遠で覗くと、花々の先にある蒲鉾型の小屋が、画面にアクセントを添えている。ここから、北見市内には入らず、ケミチップ湖に抜けるルートを取る。ダートコースを延々と進むと、静かなたたずまいを見せる湖が現れる。流石にここまでは団体客は押し寄せない模様で、観光客は我々以外に僅か2名、聞こえてくる言語も日本
語で、何故かほっとする。更に、ダートコースを摩周湖に向けて進む。国道240号線の舗装路に入ると、自然とスピードが上がり、勢い余って、阿寒湖を通り過ぎてしまう。その後、双湖台で小休止する。残念ながら、ここからは阿寒湖は望めないが、代わりに雄阿寒岳(標高1371m)が眼前に迫る。登山意欲を駆り立てる、中々見事な山容である。ただ、標高差が1000m程度もあり、それなりの体力と準備が必要なのは、言うまでもない。
 15:20、摩周第一展望台に到着する。何とか日没に間に合ったが、光線の関係か、湖面の色は"摩周ブルー"とは言い難い。それでも、撮影意欲を駆り立てる、中々魅力的な光景である。南側の絶景ポイントまで来ると、その脇で、"エゾシマリス"が、しきりにカボチャの種を頬張っている。多分、人間様が餌付けしたのであろうが、カメラのシャッター音にもひるむことなく、食事に夢中である。ペットのシマリスより一回り小さく、一挙手一投足が、何とも愛らしい。明日の摩周岳登山に備え、登山口を確認したのち、摩周第三展望台に向かう。道路脇の駐車場に車を停め、石段を登ると、紺碧の湖が目に飛び込んでくる。中央のカムイッシュ島は、Wikipediaによると、4000年前の火山活動により誕生した溶岩ドームとか。湖底からは、実に200m以上もの高さがあるが、湖面に映る姿は正に浮島である。その背後に聳えるのが、同時期に噴火した摩周岳(カムイヌプリ=神の山)である。超望遠で覗くと、その荒々しい山容が、ファインダーいっぱいに広がる。明日の登山が何とも楽しみである。ここから、屈斜路湖畔を巡り、本日の宿に向かう。
 17:30、屈斜路プリンスホテルに到着する。入口に近づくと、恭しくホテルマンが迎えてくれる。聞けば、野口観光系ではなく西武系とか。流石に、ホテルマンのマナーもしっかりしており、我々の荷物も部屋まで運んでくれる。また、浴衣でのフロント周辺の徘徊も禁止されており、朝陽リゾートホテルとは大違いである。
今夜は、このホテルで、十分くつろげそうである。

《走行距離》:9月29日;70km(旭川⇒層雲峡)、9月30日;252km(層雲峡⇒摩周湖⇒屈斜路湖)

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