*** 2010年6月1日 北鎌倉 ***

No.24までが東慶寺、No.25からが円覚寺

1.カルミア1 2.カルミア2 3.ツツジと
クロアゲハ
4.イワタバコの蕾1 5.イワタバコの蕾2 6.新緑の境内1
(東慶時)
7.新緑の境内2
(東慶時)
8.新緑の境内3
(東慶時)
9.新緑の境内4
(東慶時)
10.新緑の境内5
(東慶時)
11.新緑のモミジ1 12.新緑のモミジ2
13.シャクナゲ1 14.シャクナゲ2 15.ハギに似た花1
(ニワフジ)
16.ハギに似た花2
(ニワフジ)
17.八重の
ドクダミの花1
18.八重の
ドクダミの花2
19.イワガラミ1 20.イワガラミ2 21.イワガラミ3 22.イワガラミ4 23.ミヤコワスレ 24.ムラサキツユクサ
25.イモカタバミ 26.手作り地蔵 27.ケマンソウ 28.キョウカノコ 29.ホタルブクロ1 30.ホタルブクロ2
31.ホタルブクロ3 32.タイツリソウ 33.イワタバコ1 34.イワタバコ2 35.イワタバコ3 36.イワタバコ4
37.イワタバコ5 38.居士林 39.新緑の参道 40.新緑のモミジ3 41.新緑のモミジ4 42.新緑のモミジ5
43.新緑のモミジ6 44.新緑のモミジ7 45.新緑のモミジ8 46.新緑のモミジ9 47.新緑のモミジ10 48.ユキノシタの
咲く参道1
49.ユキノシタの
咲く参道2
50.ユキノシタの花1 51.ユキノシタの花2 52.ユキノシタの花3 53.ユキノシタの花4 54.セキコクの花1
55.セキコクの花2 56.セキコクの花3 57.カメ 58.新緑の境内1
(円覚寺)
59.新緑の境内2
(円覚寺)
60.新緑の門前

  6月1日(火)、春酣の北鎌倉を訪問する。狙いは、この時期可憐な姿を見せる"イワタバコ"の撮影である。"イワタバコ"と言えば、北鎌倉では、"東慶寺","円覚寺"が有名であるが、この内、より大きな群落が見られる"東慶寺"を、最初に訪れる。拝観料を払い、境内に一歩踏み入れると、色とりどりの花々が目に飛び込んでくる。嘗て、尼寺だったこともあり、現在でも多くの種類が、丹精こめて育てられている。入口右手には、奇妙な形をした白花が、異彩を放っている。名札には、"カルミア(アメリカシャクナゲ)"とあるが、"シャクナゲ"とは似ても似つかぬ、面白い格好をしている。他の花は後回しにして、"イワタバコ"が自生する墓苑へと急ぐ。所が到着してみると、未だ蕾の状態で、一輪の花も見られない。少々落胆したが、傍におられた女性(仮にYさんとする)の方も、しきりに残念がっておられる。近くで清掃作業をされていた、若手僧侶の方に伺ってみると、何と見頃は2週間後とか。ただ、周辺を見渡すと、逆光に映える新緑の若葉が、えもいわれぬ雰囲気を醸し出している。そこで、この光景を何枚か撮影して、出口に向かっていると、今度は"ハギ"に似た花が目に留まる。Yさんも、この名前はご存知ない模様で、別の若手僧侶の方に質問されている。すると、親切にも、携帯で本部に問い合わせをして頂き、"ニワハギ"と判明する。何でも、いにしえの時代から、この寺にある植物とか。所が、折角教えて頂いた名前を、私はその後忘れてしまう。結局、この名前が判明したのは、Aさんの御指摘の結果である。一方、Yさんが、"ニワハギ"の周辺に、八重咲きの"ドクダミ"を発見される。良く見ると、萼の一部が、緑から白へと変化している。この方によると、一重のものと異なり、移植すると直ぐに枯れてしまうとか。最後に、Yさんのお勧めで、"イワガラミ"の特別公開にも参加する。回廊を巡り裏側に回ると、"イワガラミ"が、鎌倉石の斜面一杯に広がっている。住職の奥様と思しき方によると、20年前に植えた一株が、ここまで大きくなったとか。ざっと言って、高さ5m×横幅10mはあろうか。ただ、どう言う訳か、崖上の竹薮までは伸びていかないそうである。一見、"アジサイ"に似ているが、花弁が一枚であるのが特徴である。以上のように、東慶寺では、"イワタバコ"には出会えなかったものの、皆様のお陰で、新しい花々を知ることができ、有意義な一時となった。
 次に、東慶寺を出て円覚寺に向かう。平日のため、"イワタバコ"が自生する"松嶺院"は、拝観不可と思いきや、幸運にも開門されている。更に、東慶寺のことを考えると、まさか、"イワタバコ"が開花しているとは思っていなかったが、何と鎌倉石の崖淵に数輪確認できる。同じ北鎌倉にあって、開花時期が2週間もずれるのは、周辺の環境の違いによるのであろうか。ただ、遥か頭上の断崖に咲いているため、超望遠レンズに交換しつつ、じっくりとこの光景を撮影する。本日の目的を果たし、満ち足りた気分で、参道を奥へと向かっていると、目に鮮やかな椛が、次々と現れる。この光景を順次撮影するが、直射日光と影が混在するシーンでは、実際の雰囲気とは随分異なる画像も見受けられる。この辺りは、次世代映像エンジン"DIGIC X"での改善に期待したい。一方、道端の石垣には、面白い形をした"ユキノシタ"の花が、風に揺れている。更に、黄梅院の門前には、多くの"ユキノシタ"が開花しており、まるで白蝶が止まっているようにも見える。その後、黄梅院の"セキコク"を撮影し、もと来た道を戻る。 

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