*** 2008年8月16日 機中からの風景, 8月28日〜30日 北海道旅行 ***

8月16日 機中からの風景
1.富士山
(NH0028便)
2.函館・駒ヶ岳
(NH0071便)
3.室蘭周辺
(NH0071便)
4.支笏湖周辺
(NH0071便)
5.支笏湖の夕日
(NH0071便)

8月28日 北海道旅行
6.記念撮影1
(ウトナイ湖)
7.白鳥
(ウトナイ湖)
8.支笏湖 9.記念撮影2
(支笏湖)
10.地獄谷1
11.地獄谷2 12.地獄谷3 13.七色富士 14.記念撮影3
(七色富士)
15.ナナカマド1
(地獄谷)
16.ナナカマド2
(地獄谷)
17.大湯沼1 18.大湯沼2 19.奥の湯 20.日和山の噴気
21.記念撮影4
(大湯沼)
22.記念撮影5
(奥の湯)
23.記念撮影6
(大湯沼)
24.萌衣ちゃんの
新体操1
(清水屋)
25.萌衣ちゃんの
新体操2
(清水屋)

8月29日 北海道旅行
26.記念撮影7
(清水屋前)
27.ハマナスの実
(オロフレ峠)
28.ツリガネニンジン
(オロフレ峠)
29.リンゴ1
(大滝村)
30.リンゴ2
(大滝村)
31.コスモス
(大滝村)
32.ナナカマド3
(昭和新山)
33.ナナカマド4
(昭和新山)
34.ナナカマド5
(昭和新山)
35.記念撮影8
(昭和新山)
36.中島とハマナス
(洞爺湖)
37.ハマナスの花
(洞爺湖)
38.中島1(洞爺湖) 39.中島2(洞爺湖) 40.記念撮影9
(洞爺湖)
41.記念撮影10
(視界不良の
サイロ展望台)
42.ヒマワリ畑1
(真狩村)
43.ヒマワリ畑2
(真狩村)
44.ヒマワリ畑3
(真狩村)
45.ヒマワリ畑4
(真狩村)
46.ヒマワリ畑5
(真狩村)
47.ヒマワリ畑6
(真狩村)
48.アキノ
キリンソウ類
(ヒマワリ畑)
49.記念撮影11
(ヒマワリ畑)
50.記念撮影12
(ヒマワリ畑)
51.記念撮影13
(真狩村)
52.分断された道路
(西山火口手前)
53.置去りにされた
乗用車
(西山火口手前)
54.西山断層 55.記念撮影14

8月30日 北海道旅行
56.記念撮影15
(洞爺山水ホテル和風)
57.記念撮影16
(サイロ展望台)
58.洞爺湖1
(サイロ展望台)
59.洞爺湖2
(サイロ展望台)
60.洞爺湖3
(サイロ展望台)
61.萌衣ちゃん1
(ニセコ乗馬クラブ)
62.萌衣ちゃん2
(ニセコ乗馬クラブ)
63.実咲ちゃん
(ニセコ乗馬クラブ)
64.鈴木先生
(ニセコ乗馬クラブ)
65.ツユクサ1
(ニセコ)
66.ツユクサ2
(ニセコ)
67.ツユクサ3
(ニセコ)
68.フウロ草類
(ゲンノショウコか)
(ニセコ)
69.昭和新山1 70.記念撮影17
71.ペンギン1
(室蘭水族館)
72.ペンギン2
(室蘭水族館)
73.ペンギン3
(室蘭水族館)
74.アザラシの
おじさん1
(室蘭水族館)
75.アザラシの
おじさん2
(室蘭水族館)
76.ハタのおじさん
(室蘭水族館)
77.記念撮影18
(室蘭水族館)
78.ペンギンの入場
(室蘭水族館)
79.ペンギンショー
(室蘭水族館)
80.ペンギンの退場
(室蘭水族館)

 8月28(木)〜30日(土)にかけて、鈴木さん/栗山さん御一家(ご長女のファミリー)が来訪され、一緒に2泊3日の道南旅行に出かける。ただ、この3日間の降水確率は50%以上であり、何処に行っても雨に祟られそうである。
所で、鈴木さんは、私の若かりし頃の元上司に当たるが、当時を振り返えってみて、自動車の設計法(いすゞ自動車大型車設計部時代)を御教授頂いたというより、むしろ業務時間外に、英会話/英作文をご指導頂いた感が強い。私が、曲がりなりにも、英語の論文を作成できるのも、当時の特訓のお陰である。
一方鈴木さんは、嘗て設計一の美男子で、うら若きトレーサー(女性)の憧れの的でもあった。御年??才になられるが、今回の写真からも、当時の"イケメン"ぶりを、十二分に窺い知ることが出来る。現在は、気功クリニックの先生として、難病に苦しむ数多の患者に、救いの手を差し伸べられている。
 8月28日、小雨の朝を迎える。天候のせいか、何となく体がだるいが、早めに新千歳空港に向けて出発する。この時間なら、一般道を走っても十分間に合うのだが、楽をして高速を使うことにする。所が、この選択が、後にトラブルを招くことになる。1時間程走ったであろうか、車内に流れる音楽に混じって、"ゴー"という異音がするようになる。その内、車体まで振動し始め、終にはハンドルを取られて、操縦不能に陥ってしまう。路肩に緊急停車して、車外に出てみると、何と左前輪タイヤがバーストし、ホイールの一部がはみ出している。万事休すと、JAFに電話を入れたところ、「追って沙汰するので、安全な場所に避難して待つように」とのこと。結局、40分程のちに、黄色の警告灯を点滅させた先導車が、レッカー車を従えて到着する。正に、地獄に仏の心境である。早速、愛車をレッカー車に積み込み、直近の白老ICまで運び、簡易タイヤに素早く履き替える。この間、移動時間も含めて僅か20分程度。正に仕事人の成せる業である。JAFの方に丁重にお礼を言って、高速に戻る。
 結局、新千歳空港には、約30分遅れで到着する。図らずも、皆様を待たせることになったが、ここで鈴木さん,お母さんと萌衣ちゃん(小学2年生)をピックアップする。ただ、お父さんと実咲ちゃん(小学6年生)は、諸般の事情で、夕刻登別の"お宿"で合流予定である。ここから、国道36号線を支笏湖に向けてひた走る。ただ、左前輪に異質のタイヤが装着されているせいで、ブレーキを掛けた際に、左にハンドルを取られ、停止距離も伸びてしまう。ここは、正規のタイヤに交換するまで、慎重運転で走るしかない。ふと道路左手を見ると、急に視界が開け、"ウトナイ"湖が現れる。そこで、急遽下車して、しばしこの周辺を散策することにする。湖岸に向かって歩いて行くと、数羽の白鳥が目に留まる。萌衣ちゃんのお母さんは、「あっ、白鳥の像!」と、歓声を上げておられるが、何やら少し動いている模様である。更に近付くと、やはり本物の白鳥で、シベリアに帰らなかった、居残り組みのようである。ここで、最初の記念撮
影をして、支笏湖を目指す。
 霧に霞む山岳道路を走り抜け、やっと支笏湖に辿りついたものの、周辺の山々には厚い雲が垂れ込み、殺伐とした光景が広がっている。今にも泣き出しそうな空模様のなか、早々に記念撮影をして登別に向かう。時刻は、既に正午を回っていたが、皆様と相談の結果、評判の回転寿司店まで、我慢して頂くことにする。一般道を走り、登別の"わかさいも"に着いたのは、既に14時を回っていたが、店は結構賑わっている。ここで、この店本来の和菓子を少し試食したあと、遅い昼食をとる。生ものが苦手な私には、味の良し悪しは判からないが、皆さんのお顔を拝見した限りでは、まずは合格点という所であろうか。その後、日没まで少々時間があったので、"地獄谷","大湯沼"を見学する。最後に、"倶多楽湖(クッタラコ)"まで足を延ばしたが、濃霧に隠れたままなので、Uターンして、本日のお宿、"清水屋"に向かう。ここで皆様を降ろしたあと、タイヤ交換のため室蘭に戻る。
 車の修理を終えて、"お宿"に帰ると、既にお父さんと実咲ちゃんは到着されており、ご挨拶をしたあと、早速夕べの宴に取り掛かる。
所で、このお宿には、約3年前にも、いすゞ同期の大山氏と同宿したが、彼の料理の評価はすこぶる良好であった。ただ、上記理由で、料理の過半数を、彼に引き受けてもらった記憶がある。今回も、次から次と出される懐石料理に、中々箸を付けることが出来ない。見かねた鈴木さんが、私が食べられるものと、交換して下さる。これを契機に、多くの美食が、鈴木さんの所に集まることになったが、いやな顔一つせず、次々と片付けていかれる。大山氏同様、非常に優しい方である。お休みの前に、萌衣ちゃんに新体操をご披露頂く。
 8月29日(金)、早朝の豪雨も収まり、西の空も少し明るくなってきたため、洞爺湖に向けて出発する。道々2号線に入ると、葛篭織れの道が延々と続く。タイヤを交換したお陰で、この曲がりくねった道を、なめるように走って行く。長いトンネルを抜けると、オロフレ峠が現れる。晴天なら、ここから絶景が広がるのだが、本日は洞爺湖はおろか、羊蹄山も全く姿を見せない。代わりに、植込みのハマナスの実を撮影して、峠道を下る。昭和新山手前まで来ると、林檎がたわわに実った果樹園が、連続するようになる。林檎狩りにはちと早いが、少し寄り道してみる。カメラを構えていると、ひょこりとお婆さんが現れる。聞けば、御歳79歳、この果樹園を御一人で維持されているそうである。また、こんなに長閑な場所でも、目を光らせていないと、りんご泥棒に会うとか。ひょっとして、果樹園に突然入ってきた我々を見て、「すわ、泥棒!」と、飛び出して来られたのかも知れない。眼光鋭い、元気一杯のお婆さんである。折角なので、早稲の林檎を少し分けて頂く。
 何とか昭和新山に到着したが、ここも"頭の中が真白"ならぬ、"目の前が真白"の状態である。ここで、記念撮影だけして、立ち去ろうとしていた所、駐車場の管理人が近付いてきて、半ば強制的に駐車料を徴収される。ただ、このまま帰るのは癪に障るので、暫く公園内を散策する。霧雨に濡れたナナカマドが何とも艶かしい。ここから、洞爺湖に向かうが、中島も霧に霞んでいる。昼食後には、西の絶景ポイント"サイロ展望台"にも立ち寄ったが、状況は悪化するばかりである。結局、絶景撮影は諦め、周辺唯一の名所"真狩村"にハンドルを切る。いわずと知れた、歌手"細川たかし"の生まれ故郷である。途中、田舎道を快調に走っていた所、一面黄色の畑が目に留まる。何と、道路の東側全体に、ヒマワリ畑が広がっている。"美瑛/富良野"まで足を伸ばさなくても、この光景には出会えたのは、何ともラッキーである。ふと、数年前に訪問した、ハンガリーの田園風景を思い出す。この時は、車窓の彼方に、何十キロにも渡って、ヒマワリ畑が広がっていたが、それを髣髴させる光景である。ここで、じっくりと腰をすえて、この光景を狙う。最後に、ヒマワリをバックに、300mm望遠レンズで記念撮影をして、ここを離れる。
 このあと、"羊蹄山自然公園"を訪れるが、生憎の天気で閑散としている。森林浴を楽しむ雰囲気でもないので、"羊蹄自然の家"を見学したのち、直ぐ近くの"湧水の里"に向かう。早速、蛇口から噴出す湧水を試飲するが、癖も無く滑らかで、謂わば"羊蹄の甘露水"とも呼ぶべき味である。そこで、急遽20Lポリタンクを購入し、この名水を持ち帰ることにする。ただ、夏場だというのに、なぜか手が切れるような冷たさである。この理由は後日明らかとなる。一方、水場の隣では、この名水を使った各種豆腐が販売されており、試食コーナーも設けられている。何種類か突いてみたが、大豆の香り豊かで、中々の美味である。ただ、通常の豆腐の約4倍の値段であることを考えると、人によって評価が分かれる所であろう。
 所で、9月7日(日)、偶々"ふるさとの富士"というHV番組を見ていたところ、先ず"蝦夷富士"(羊蹄山)の湧水についての解説が始まる。それによると、山頂/山腹に積もった膨大な雪が夏場に解け、10年の歳月を経て、山麓周辺に湧き出したもので、水温6.8℃と、年中一定とのことである。これで、先程の疑問が解消された分けである。また、清浄な湧水中に繁茂する"梅花藻"についても、画像で紹介している。
 ここから、前述の"真狩村の名所"を訪問する。当初、河原の細川たかし像前で記念撮影をして、早々に立ち去ろうと考えていたが、中々全員集合という訳には行かない。見ると、栗山御一家は"真狩川"の土手を散歩中で、その水面から長い藻が透けて見える。何と、前述の"梅花藻"のようである。生活排水も流れ込む"真狩川"で、この藻が見られるとは、正に驚きである。記念撮影ののち、"細川たかしグッズの店"を覗いてみる。特に欲しいものもないので、立ち去ろうとしていたところ、ここの店主と思しき方が近寄って来られ、しきりにメロンを勧められる。また、売込中にも、京極(羊蹄山麓の東側)の名水や、今晩宿泊予定のホテルのお上の話を、面白おかしくされる。結局、メロン7個を買わされる破目になったが、何とも商売上手な方である。私も体力が回復すれば、羊蹄山の試登を兼ねて、是非一度、京極を訪れてみたいものである。ここから西山火口を経て、名物お上が住む"洞爺山水ホテル和風"に向かう。
 8月30日(土)、いよいよ最終日である。フロントで、鈴木さんが勘定を済まされている間に、モダンな洋装のお年寄りが、近寄ってこられる。聞けば、例のお上その人である。御歳8?歳とのことであるが、実に矍鑠としておられる。洞爺湖サミットでのテレビ出演,ホテルの経営等々、立て板に水の様に話をされる。先に駐車場に向かわれた鈴木さんが、皆が来ないので、心配して戻ってこられる。結局お上は、我々が駐車場を離れるまで、じっと立って見送って下さる。中々出来ない心遣いである。
 天候の回復を期待しつつ、ここからニセコに向かう。前半は、昨日と同じコースを通る関係で、"サイロ展望台"で、前日のリベンジを果たす。真狩村の南を走っていると、羊蹄山の頂が顔を出すが、直ぐに雲間に隠れてしまう。未だに、山の天気は回復していない模様である。これから向かう、ニセコアンヌプリの様子が、何やら心配である。ニセコの街中を通り抜け、暫く走ると、乗馬クラブが現れる。ここで、全員引き馬コースに挑戦する。私にとっても、初体験であったが、ローリングが激しく、これを自由自在に乗りこなすのは、至難の業と実感する。ここから、ニセコアンヌプリを目指す。ゴンドラ駅に到着してみると、この上は厚い雲に覆われ、晴れる気配は全く感じられない。周辺の草叢では、結露した"ツユクサ"が、艶やかな青色の色彩を放っている。相談の結果、ニセコ周辺の散策は諦め、ここから引き返すことにする。
 結局、我が居所・室蘭まで戻り、"さっぽろっこ"にて評判のラーメンを食したあと、室蘭水族館を見学する。名所"白鳥大橋"を渡り、右折して暫く行くと、左手に室蘭水族館が現れる。室蘭在3年半、私も初めての体験なので、興味津々である。入口左手には、ペンギンやアザラシの屋舎があり、早速カメラで彼等の姿を追う。愛らしいペンギンも良いが、プールの淵にヒレをつき、悠然と構えるアザラシも、中々ポーズが決まっている。正に、メタボの父さんそっくりである。ふと、学生時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。1回生(関西では1年生のことをそう呼ぶ)当時、京都・岡崎動物園に通って、チンパンジーの赤ちゃんの愛らしき姿を写真に収め、それを京大写真部新人展に、出展したことを思い出す。当時のネガは既に無いが、動物写真が私の原点でもある。次に、館内の水槽を巡っていると、萌衣ちゃんが「あの魚面白い!」と指差す。大型水槽を見上げると、ハタと思しき魚が、水面に口を半分出して、じっとしている。言われて見ると、実に奇妙な格好である。萌衣ちゃんの観察眼の鋭どさに、改めて感心する。2階から降りてくる際に、水槽の上からこの姿を撮影する。その後、ペンギンショーを見学したのち、新千歳空港に向かう。
 今回、鈴木さん/栗山さん御一家と共に、2泊3日道南の旅に出かけた。初日には、一寸したハプニングもあったが、皆様のご協力のお陰で、事無きを得えた。私自身も、何年ぶりかにパソコンから開放され、十二分にリフレッシュできた。当初予定していた道央方面については、今後予備調査を行い、来年のベストシーズンに、是非皆様と共に訪問したい。最後に、遠路はるばるお越し頂いた鈴木さん/栗山さん御一家のご多幸を祈り、筆を置く。

戻る