*** 2007年2月12日 室蘭岳麓の水元沢 ***

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1.水元沢1 2.水元沢2 3.水元沢3 4.林道1 5.雪景色1
6.雪景色2 7.林道2 8.室蘭岳1 9.室蘭岳2 10.水元沢4
11.雪景色3
(白蛇)
12.雪景色4
(オットセイ)
13.水元沢
白鳥ヒュッテ分岐点
14.雪景色5 15.水元沢上流
16.水元沢上流2 17.水元沢上流3 18.水元沢上流3 19.室蘭岳3 20.室蘭岳4

 2月12日(月)三連休の最終日、雪景色を求めて水元沢に向かう。深雪に備え、ロングスパッツ (膝下を覆う泥除け/雪除け)を装着しての出発である。これを使うのは、2002年の厳冬期に、 I氏と共に登った丹沢・蛭ヶ岳(標高1673m)以来であるが、幸いなことに5年経った今でも、ゴム は弾力を保っている。
 14時40分頃、水元水源池前に駐車し、ここから歩き始める。本日の気温は−2〜3度程度であろ うか。雪も締まり快適なステップが切れる。30分程で、水元沢に架かる石橋に到着する。昨年は、 この橋上から、多くの"雪見大福"を見かけたが、今年は積雪量が少ないせいか、"切り餅"に変わ っている。良く見ると、下端が縞模様になっており、積雪と融雪の繰り返しで生じたものと思わ れる。
 橋を渡ると緩やかな登りが始まる。雪が締まっているため、足が潜り込むこともなく、折角の スパッツも用をなさない。約30分で、室蘭岳(別名鷲別岳:標高911m)が望める所まで辿り着く。 ここで、休憩を取りながら室蘭岳を何枚か撮影する。これから先は、人跡も途絶え雪も深くなる が、目新しい雪景色を求めて北上する。暫く歩むと、倒木に絡まっている"白蛇"や"オットセイ" にも似た雪塊が目に留まる。"自然の芸術品"も言うべき、中々愛嬌のある形をしている。時折し も、札幌"雪祭り"の最中であり、来年は是非"人工の芸術品"も狙ってみたい。
 薄暗いトドマツ林を抜けると、見慣れた道標が現れる。冬季を除けば、ここから約1時間半で 室蘭岳に登頂できるのだが、今は深雪に覆われ登山道も定かでない。それでも、行ける所まで行 こうと、一歩踏み出した途端、膝上まで潜ってしまう。ここで、初めてスパッツが役立つことに なったが、ここからのラッセルが何ともきつい。結局、沢まで辿り着いた所が限界と悟り、周辺 で雪景色を撮影したのち、引き返すことにする。
 帰路の途中、ふと振り返ると、室蘭岳が茜色に染まっている。いつの日にか、冬季登頂を願い つつ、この光景を撮影する。

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