*** 2006年5月1日 仏果山(丹沢) ***

1.ヤマブキ1
(宮ヶ瀬ダム登山口)
2.ヤマブキ2
(宮ヶ瀬ダム登山口)
3.宮ヶ瀬ダム方面 4.休憩所にて 5.雑木林1
6.雑木林2 7.仏果山登山道 8.仏果山山頂にて 9.スイセン
(山頂付近)
10.スミレ1
11.スミレ2 12.クサボケ1 13.クサボケ2 14.ホウの若葉1 15.ホウの若葉2

 5月1日(月)の帰省時、何時もの相棒I氏と共に東丹沢の仏果山(標高747m)に初挑戦する。今回は特別にI氏の奥様,Yさん(我々の大学先輩の未亡人)にも参加頂き、北白川下宿登山隊に彩を添える形となった。
 9時半に小田急・本厚木駅に集合し、神奈中バスにて宮ヶ瀬ダム方面へと向かう。天気予報では、本日の最高気温は何と28.5℃とのことで、私の腕時計も既に28℃を指している。宮ヶ瀬ダムバス停を降り、ここから山道に分け入る。標高差約300mを、ゆっくりとしたペースで登っていく。普段なら、この辺りでI氏の"キジ射ち"が始まる所であるが、今回は姫君に遠慮したのか、全くそのそぶりを見せない。道端では、"黄金色"のヤマブキが目を楽しませてくれる。広葉樹林帯を進むと、新緑の若葉が目に飛び込んでくる。まだ春遠い室蘭で生活している私にとって、何とも艶やかな色相である。
 最後の急坂を登りきると、仏果山山頂に辿り着く。姫君の姿がまだ見えないので、その間に展望台に登る。本来なら、箱根−富士−表丹沢の大パノラマが展開するはずであるが、春霞がかかったようにぼやけている。I氏によると、何と黄砂の影響とのことである。偶々一緒になった展望台の方々とも、この話題で持ちきりになる。
 所で、黄砂自体は中国のゴビ或いはタクラマカン砂漠から飛来したものであろうが、放射性物質或いは環境汚染物質が含まれている可能性がある。放射性物質に関して言えば、北京(漢民族居住区)から遠く離れたタクラマカン砂漠(新疆ウイグル自治区)で核実験を行った模様であるが、汚染された黄砂が北京に降り注ぐ有様は、何とも皮肉な現象と言わざるを得ない。丹沢でも、実際に酸性雨によるブナの立ち枯れ現象が起こっており、今後深刻な問題に発展する恐れがある。環境汚染もグローバルな問題になりつつあり、日中合作の早急な環境対策が望まれる。
 姫君の到着を待って、一緒に昼食をとる。その後、展望台からの眺望をお勧めするが、Yさんのみ途中で降りてこられる。聞けば高所恐怖症とのこと。黄砂に霞む光景を見るために、敢えて恐怖心を克服する必要もなかろう。
 山頂で記念撮影後、下りにかかる。高取山を迂回するルートもあったが、姫君もお疲れのご様子なので、半原に向けての最短コース(約1時間半)をとる。
 今回は、絶好の行楽日和の中、Iご夫妻,Yさんと共に仏果山に挑戦した。この山は、私のような怠けものには正にぴったりで、改めてI氏の的確な選択に感謝したい。唯一残念なのは、展望台からの写真を掲載できなかったたことである。これは、命の次に大事な愛機に黄砂が浸入し、露出に異常をきたしたのが原因と考えられる。冗談はさておき、6月後半には現地におもむき、汚染状況をこの目で確認したい。

総歩数:約17,000歩
登りの厳しさ:▲

戻る