*** 2005年8月18日〜20日 夕張,帯広 ***

8月18日(木) 夕張
1.トンボ
(パーキングエリア)
2.コスモス1
(夕張メロン城)
3.コスモス2
(夕張メロン城)
4.JR夕張駅 5.昔の石炭手彫り
の風景1
6.昔の石炭手彫り
の風景2
7.石炭機械掘り風景 8.露出した石炭層 9.記念撮影 10.縦坑跡
11.アンモナイト化石 12.硅化木 13.紅葉 14.オオイタドリの花 15.オオハンゴンソウ
の花
16.ソバナ 17.ミヤマ
カラスアゲハ1
18.ミヤマ
カラスアゲハ2

8月19日(金) 帯広畜産大
21.ダチョウンの成鳥
(帯広畜産大)
22.ダチョウの子供 23.ダチョウの雌 24.発情期の雄 25.ダチョウ園前
にて

8月20日(土) 帯広緑ヶ丘公園&帯広野草園
帯広緑ヶ丘公園
26.世界一長いベンチ 27.世界一長い
ベンチにて
28.鴨の行進1 29.鴨の行進2 30.シラカバ並木
31.カラマツ

帯広野草園
32.シラヤマギク 33.エゾノコンギク 34.クサフジ 35.ハナガサギク 36.キンミズヒキ
37.オトコエシ 38.ツリフネソウ 39.エゾトリカブト 40.ツリガネニンジン


 8月18(木)〜20日(土)にかけて、留学生と共に夕張/帯広方面に見学旅行に出かける。留学生側の参加者は家族も含めて約50名、大学側は学生課のSさん,国際交流室のK先生,私の3名である。そこそこの人数なので、2台の大型観光バスに分乗して、午前8時過ぎに大学前を出発する。
 国道36号線を東に走り、登別インターで高速に入る。ここから、約一時間おきに休憩を取りながら、一路夕張へと向かう。夕張手前で、先ず"夕張メロン城"を見学する。大そうな名前であるが、要は夕張メロンの加工品と"メロンワイン"&"ブランデー"を製造販売をしている会社で、メロンそのものは売っていない。
 夕張駅近くのホテルで昼食後、"石炭の歴史村"を訪問する。嘗ての夕張炭鉱周辺に、石炭博物館や化石展示館他を配置したもので、遊園地まである正に"村"と呼ぶにふさわしい広大な施設である。縦抗のエレベータを"1000m"下ると、採炭現場に到着する。実は10数メートル下っただけであるが、そこに昔の採炭風景が再現されている。奥に進むと、最新式の機械掘りを実演しているが、1990年に全山廃坑になったことを考えると、何となく空しさを感じるのは私だけであろうか。次に化石展示館を訪問する。ここには、直径50cm以上もありそうな"アンモナイト"や、"硅化木"の化石が展示されている。多分石炭採掘時に発見されたのであろう。
 此処で脇道に逸れて、石炭とアンモナイトの起源について考察する。一般的に、大陸の石炭の起源は古生代石炭紀(3億6000万〜2億8000万年前)に遡るが、日本のそれはずっと新しく、新生代古第三期(6400〜2300万年)と言われている。一方中生代(2億5000万〜6400万年前)に、長きに渡って存続したアンモナイトが、この末期に恐竜と共に絶滅している。隕石衝突等の天変地異により、当時繁茂した樹木が倒壊して石炭化し、アンモナイトは化石として形を残した考えられる。天変地異の真偽の程は別にして、壮大な地球のロマンとして、留め置きたい。
 本道に戻り、歴史村周辺を散策する。土手には、"オオイタドリ"と"オオハンゴンソウ"の花が満開で、お互いに縄張り争いをしているようである。この時期、道内のいたる所でこのような光景が見られる。一方、その隙間にピンクの花が何株か咲いている。その花の間を、一羽の"ミヤマカラスアゲハ"が飛び交い、しきりに蜜を集めている。望遠側(216mm相当)で撮影後、改めてPC上で見ると、羽根の先端が千切れており少々痛々しい。19日朝、"日高少年の家"を出発し、日高山脈を越えて帯広に向かう。帯広市内にて昼食後、"よつ葉乳業"の工場を見学する。本州では馴染みの薄い会社であるが、道内の処理乳量は雪印を抜いて何とトップである。また同社には本学の卒業生も何名か勤務している。
 その後、帯広畜産大を訪問する。目的は、留学生同士の交流であるが、お互いに旧知の仲の学生も何名かいるようである。約1時間程歓談するが、帯広畜産大の留学生は本学に比べて落ち着きがある。聞けば、殆どが大学院生とのことであり、成程と納得する。交流後、農場見学に向かう。牛舎を見学したあと、ダチョウ園を訪れる。この鳥を見るのは、20数年目前の南アフリカ以来であるが、実に愛らしく且つユーモラスな顔をしており、写真の被写体としては格好である。ただ、ご案内頂いたM先生のお話では、中々神経質な鳥で、刺激しないように忠告を受ける。特に赤ら顔の雄は獰猛で、カメラを構えていると、威嚇しながらこちらに向かって突進してくる。しかしながら、酔っぱらった爺さんのようで、憎めない顔付きである。最後に、M先生と一緒に記念撮影をして、ダチョウ園を離れる。
 最終日の20日は、先ず柳月スイートピア・ガーデンを見学する。甘党に人気がある店で、多くの客が菓子製造ラインを見学後、カウンター前に並んで銘菓を買い求めてゆく。私も釣られて、ロールケーキと和菓子を購入する。単身赴任者には多すぎるので、明日から訪問するオーストリア/ハンガリーの先生のお土産にする。
 次に、緑ヶ丘公園を散策する。ここには、世界一と言われた全長400mのベンチがあり、嘗てギネスブックにも登録されたそうである。白樺並木を通り抜け、百年記念館前で記念撮影をしたあと、帯広野草園を訪問する。私には殆ど馴染みのない花ばかりであるが、すぐ側に名札が挿してあり、忘れないようにメモを取る。ただ、この季節は雑木が生い茂り、野草にまで光が届かないせいか、"エゾトリカブト"の株もひ弱で、花の色付きも悪い。更に奥に進むと、日光が射す一角があり、この辺りの花だけは活き活きしている。鮮やかな赤紫色の花を撮影するが、名前が判らないので、管理者のKさんに伺ったところ、"クサフジ"とのことである。Kさんのお話だと、5月がベストシーズンで、カタクリ,シラネアオイ,クロユリ,アズマイチゲ他の花が咲き乱れるそうである。この後、帯広市内に戻って昼食をとったあと、帰路に着く。
 今回は、2泊3日の留学生見学旅行会に参加させて頂いた。Sさんの用意周到な準備と共に好天にも恵まれ、楽しい3日間を過ごすことができた。機会があれば、是非このような会に参加したい。

戻る