*** 2005年3月18日 歓送会 ***

1.料理準備中 2.食卓 3.S君&K先生
4.S&S君 5.5人の美女 6.記念撮影


 3月18日(金)、私の歓送会が留学生女子寮で行われ、K先生と私が招待される。午後6時半頃、寮を訪問したところ、Lさ んが付きっ切りで、K先生に餃子の皮の作り方を伝授中である。小麦粉自体は日本製の中力粉であるが、手で器用にこねて 平らに伸ばしていく。中国餃子は、蒸すか煮るかで、日本のような油で揚げる焼餃子は珍しい。従って、しつこくないの で、何十個でも食べられる。ハルビンと瀋陽で、具のバラエティが若干異なるが、何れも美味である。今回の餃子も、そ れに劣らぬ、プロ級の味である。
 一方、Hさんは、私の大好物である"四川風"麻婆豆腐を料理中である。四川料理といえば辛いので有名であるが、山椒他 の香辛料をふんだんに使う関係で、コクがあり非常に美味である。上海や青海省・西寧で食した際、何れの場合も、その 深い味に感激した記憶がある。所が、留学生のZさんにとっても辛すぎるのか、余り食が進まない模様である。同様に、 丹沢に良く御一緒するI氏なら、さぞかし随喜の涙と汗を流すと思われる(その理由は、2001年11月28日のレポート参照)。 結局、私が殆ど頂く形になったが、本場四川料理にも劣らない、第一級の味であったことを保障する。
 所で、嘗て武田鉄矢主演の"麻婆豆腐の女房"なるNHKのドラマがあったが、主人公"陳建民"が日本に麻婆豆腐を定着さ せた実話を元にしている。ただ、日本で麻婆豆腐が普及するに従い、本来の辛さとコクが失われ、女性や子供に好まれる 味に変化していったようである。以前I氏と横浜中華街の"萬珍楼"で会食した際は、彼自身も汗だくになることもなく、 "日本風"麻婆豆腐を楽しんでいたようである。ただ、私としては、甘ったるいだけの妙な味に思えたが! 私事で恐縮だ が、今春から室蘭工大にて"異文化交流B"の講義を担当することもあり、この例も是非取り上げたいと思う。
 元に戻ってS君の例を記す。彼は、本国のレストランでアルバイトをしていただけあって、料理は玄人はだしである。 今回は、魚の中華風煮付けを料理してくれる。彼は普段非常に温厚であるが、酒が入るにつれ、K先生に抱きついたり、 議論を吹っかけてきたりするようになる。議論の内容は省略するが、日中間の研究レベルの違いを正しく理解し、国際的 に通用する学位論文に纏め上げることを切に願う。
 最後に、留学生の日本語教育のみならず、異文化交流に御尽力頂いたK先生、並びに今回の歓送会を計画してくれた留学 生全員に深謝いたします。再見!再見!

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