*** 2004年12月12日〜18日 ハワイ ***

[エコツアー]
1.エコツアー
スタートポイント
2.イエロー・
ジンジャーの花
3.ククイの花 4.ローズ・アップル
の花
5.野苺の花(外来種) 6.野生のバナナ
7.野生のコーヒーの実 8.百日紅の木肌
に似た木
9.バニアン・ツリー 10.グアバの実 11.コア 12.蔓性植物
13.野生化した
インパチェンス
14.コキオ・ケオケオ1
(オアフ島固有種)
15.コキオ・ケオケオ2
(オアフ島固有種)
16.コウラウ山脈
主峰1
(タンタラス山頂)
17.コウラウ山脈主峰2
(タンタラス山頂)
18.コウラウ山脈
(タンタラス山頂)
19.ダイヤモンドヘッド
(タンタラス山頂)
20.朝顔に似た花
(タンタラス山頂)
21.ピンクの花 22.アゲラタムの
小花
23.赤い花 24.巨大化した
ポトスに
覆われた樹
25.アマノ滝
ハイキングツアー一行
26.インデアン・ヘッド・
ジンジャー
27.紫の花 28.アマノ滝

[ワイキキ]
101.ヒルトン・
ハワイアン・
ビレッジ・プール
102.ヒルトン・
ハワイアン・
ビレッジ・
メインストリート
103.ヒルトン・
ハワイアン・
ビレッジ・
レインボウタワー
104.ヨットハーバー&
ヒルトン・ラグーン
105.ワイキキビーチ1 106.ワイキキビーチ2
107.シェラトン
ワイキキ
108.ロイヤル
ハワイアン
中庭
109.インター
ナショナル・
マーケット
プレース
110.ビーチ・ナウパカ 111.海辺の花 112.ブーゲンビリア
113.海辺の赤い花 114.ワイキキビーチ
の夕日
115.ヨットハーバー
の夜景
116.夕闇に染まる
コオラウ山脈
117.夕暮れの
ヨットハーバー
118.ワイキキの夕焼け1
119.ワイキキの
夕焼け2
120.ワイキキの
夕焼け3
121.ワイキキビーチ
(レインボウタワー
26階より)
122.ホノルル空港
滑走路
(NH 1051便)
123.真珠湾周辺
(NH 1051便)
124.ワイキキビーチ
(NH 1051便)

[ココクレーター]
201.ココクレーター
主峰
202.ココクレーター
絶壁
203.サボテン1 204.サボテン2 205.ソーセージ・ツリー 206.メロンに似た樹1
207.メロンに似た樹2 208.プルメリアの群落 209.二重になった
プルメリア
210.白色のプルメリア 211.赤のプルメリア1 212.赤のプルメリア2
213.濃い赤の
プルメリア
214.ブーゲンビリア1 215.ブーゲンビリア2 216.ブーゲンビリア3 217.ブーゲンビリア4 218.ハナウマ湾1
219.ハナウマ湾2 220.ハナウマ湾3 221.ハナウマ湾4 222.ココクレーター
南面1
223.ココクレーター
南面2
224.ココクレーター
東面
225.ココクレーター
登山口
226.ココクレーター
直登ルート1
227.ココクレーター
直登ルート2
228.ココクレーター
内1(山頂より)
229.ココクレーター
内2(山頂より)
230.東海岸1
(山頂より)
231.東海岸2
(山頂より)
232.東海岸3
(山頂より)
233.サンデイビーチ
(山頂より)
234.ダイヤモンドヘッド
&カハラ方面
(山頂より)
235.ダイヤモンドヘッド
(山頂より)
236.ハナウマ湾&
ココヘッド
(山頂より)

[ダイヤモンドヘッド]
301.ダイヤモンドヘッド
山頂
302.登山口 303.登山路の始点 304.ココクレータ
&ココヘッド
(中間点)
305.ココクレーター
(中間点)
306.ワイキキビーチ
(山頂より)
307.ワイキキの
高級ホテル群
(山頂より)
308.ワイアナエ山脈
遠望
309.ワイキキ近海1
(山頂より)
310.ワイキキ近海2
(山頂より)
311.カハラ近海1
(山頂より)
312.カハラ近海2
(山頂より)
313.ココクレーター
(山頂より)
314.コオラウ山脈
(山頂より)
315.ダイヤモンドヘッド
クレーター1
316.ダイヤモンドヘッド
クレーター2
317.ハイビスカス1 318.ハイビスカス2
319.ブーゲンビリア1 320.ブーゲンビリア2 321.ブーゲンビリア3 322.カハラビーチ1 323.カハラ近海 324.カハラ・
プライベートビーチ1
325.カハラ・
プライベートビーチ2
326.カハラ・
プライベートビーチ3
327.カハラ・
プライベートビーチ
の椰子
328.ビーチ・
ナウパカ(カハラ)
329.海浜の
薄紫の花1
(カハラ)
330.海浜の
薄紫の花2
(カハラ)
331.プルメリア1
(カピオラニ公園周辺)
332.プルメリア2
(カピオラニ公園周辺)
333.プルメリア3
(カピオラニ公園周辺)
334.ダイヤモンドヘッド
(カピオラニ公園)

 12月12日(日)から18日(土)までリフレッシュ休暇を取り、単独でハワイに出かける。ハワイはこれで7度目であるが、今回は トレッキングと写真三昧の6日間である。当初、ハワイ諸島最高峰のマウナ・ケア山(4205m)登頂を考えていたが、幸か不幸か ガイドに断られたため、オアフ島のヒルトン・ハワイアン・ビレッジを基地に、近場の低山トレッキングに留めることにする。
 12日初日は、時差ぼけ解消を兼ねて、ホテル近辺での写真撮影や、トレッキング情報収集で時間を潰す。偶々カラカウワ大 通を歩いていたところ、"ハワイ"という名の日本語の冊子が目に留まる。中を開くと、日本語によるトレッキングツアー(アロ ハアイナエコツアーズ:以下AAE社)が紹介されている。ホテルに戻り早速AAE社に電話をすると、かつてNHK・BSで放映された "ハワイトレッキング紀行"をコーディネートした会社とのことで、安心して翌日の"ジャングルハイキングツアー"、及び"アマ ノ滝ハイキングツアー"への参加を申し込む。
 13日(月)早朝、私を最初に乗せた後、順次個々のホテルを回って客をピックアップしていく。結局、老若男女7名が集まり、 一緒に標高500m弱のプウ・オヒア・トレイル入口へと向う。ここで、一応身支度をしたあと、鬱蒼とした熱帯ジャングルに分 け入る。暫く歩むと、生姜の葉に似た植物群が現れる。名前を"イエロー・ジンジャー"と言い、その名の通り黄色の花を付け ている。更に進むと、細い繊維が放射状に集まった"ローズ・アップル"の花に出くわす。こちらは、どう見ても薔薇や林檎の 花には見えないので、多分実の形に由来するのであろう。
 所で、ハワイには大形草食動物がいなかったせいで、植物の棘が退化してしまったとのことであるが、トレイル周辺には棘 のある野苺が実を付けている。これは、近年人間が持ち込んだ外来種とのことである。薄暗いジャングルを奥に進むと、鮮や かなピンクの花が目に留まる。ツアーガイドのカイル・小野さんに伺うと、何と園芸種の"インパチェンス"である。道理で艶 やかな色をしているわけである。これも人間が持ち込んだものであろうが、環境に旨く適合したせいか、通常の園芸種よりも 巨大化している。同様のことが、午後に参加したアマノ滝ツアーの"ポトス"にも言える。根元付近の葉の大きさは、園芸種と 大差ないが、大木に絡まって何十メートルもの長さに成長している。上部の葉は里芋程もあろうか、この生命力には恐れ入る ばかりである。
 元に戻って、日が射す坂道に入ると、本トレイルの目玉と言うべき、"コキオ・ケオケオ"(オアフ島固有の白いハイビスカ ス)の大木が現れる。花弁は園芸種より一回り小ぶりであるが、赤い雌しべは逆に長く、笹百合にも似た清楚な美しさである。 "植物学博士"のAさんの影響で、私も自然の素朴な美しさに引かれるようなったようである。このツアーなら、Aさんも興味 津々と言うところであろうか。早速、300mm望遠レンズをザックから取り出し、手ぶれ補正を利かせて撮影する。このレンズ は、開放でもシャープな画像が得られ、美しいボケと相まって、このようなシーンには格好である。ただ少々重いので、回折 格子を採用した軽量ハイテク・ズーム(CANON EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM)に近々代替を考えている。ここから竹林を抜 けて、タンタラス山の山頂(標高614m)に至る。
 紹介が遅くなったが、本日のツアーガイドであるカイル・小野さん(AAE社のオーナー)は、ハワイ大学修士修了のインテリ だけあって、実に理路整然とハワイの植物の由来について説明して下さる。彼によると、ホットスポットから噴火したハワイ 諸島には本来植物は存在せず、3W(Water(Wave?),Wing,Wind)によって運ばれてきた原種が、ハワイの環境に馴染み固有種へ と進化していったとのことである。例えば、海辺には"ビーチ・ナウパカ"と呼ばれる固有種が見られる。この花は、上半分が 欠けたような独特の形をしており、葉もサボテンのように厚ぼったい。一方山岳地帯には、"マウンテン・ナウパカ"と呼ばれ る亜種が存在する。こちらは、"ビーチ・ナウパカ"に比べて葉が薄くなり、花は少々大振りに変化しているものの、上部が欠 けた形はそのままである。海流で運ばれてきたナウパカの原種が、先ず海辺に定着し、徐々に山岳地帯まで進出するに従い、 姿形を変えていったものと考えられる。では、"ビーチ・ナウパカ"の原種は何かとなると、興味は尽きないが、この辺りはAさ んの領域に入ってくるので、私の勝手な解釈は差し控える。
 所で、カイルさんは前述のオアフ島/カウアイ島編をコーディネートされ、カウアイ島編では女優の高樹沙耶と共に準主役 を見事にこなしておられる。彼との会話の中で、ハワイ島編の暴露話を拝聴することになる。即ち、映像上は"とよた真帆"な る女優が、最高峰のマウナ・ケア山に登頂したことになっているが、実際は高山病でダウンしたため、車で山頂まで運ばれ、 登頂シーンを撮影したそうである。1993年の秘境ムスタンのやらせ事件や、最近の不祥事多発等、NHKにはモラルが大幅に欠如 していると言わざるをえない。午後のアマノ滝ツアーについては、特に目新しい情報がないので、レポートは省略する。
 14日(火)、ダイヤモンドヘッド(標高232m)に登る。時間節約のため、タクシーでクレーター内の登山口へと向かう。前回の 1999年にI御夫妻と共に登った際は、日本人は少数であったが、今回はトーチカ内のトンネルに照明が設けられせいもあってか、 何と半数以上が日本人である。彼等は狭い山頂で、入れ代わり立ち代わり記念写真をするので、何とも騒々しい。仕方がない ので、山頂から少し下った所に移動し、気合を込めてシャッターを切る。遥か東方には、独特の形をしたココクレータとココ ヘッドが僅かに霞んで見える。明日はこの山に挑戦することを誓いつつ下山する。まだ余力が有ったので、帰りはホテルまで 歩くことにする。登山口に戻った後、クレーター東壁のトンネルを抜け、外周を時計回りに巡って、ダイヤモンドヘッドの真 南の見晴台に至る。更に、この脇の崖を下ってビーチに出る。ここは、サーファーしか立ち寄らない所で、私にとって撮影に 熱中できる取っておきの場所である。東側はカハラの豪邸が並び、その前はプライベートビーチになっている。この辺りの雰 囲気が好きで、ハワイを訪れた際は、少々危険を冒してでも必ず訪れることにしている。海辺には椰子の樹と共に、海浜植物 の群落が見られる。ハワイの固有種である"ビーチ・ナウパカ"も、白い可憐な花を咲かせている。満ち足りた気持ちで、崖を 登って車道に戻る。
 15日(水)、昨日同様タクシーでココクレーター植物園に向かう。所が、運転手はここに客を案内した経験がない模様で、同 僚に携帯で確認しつつの、何とも心もとないドライブである。案の定、入口を通り過ぎ、住宅地に迷い込んでしまう。通りす がりの主婦に聞いて、やっとのことで植物園に到着する。ただ中々憎めない人柄なので、2時間後の再会を約束して下車する。 この植物園は現在建設中のこともあってか、入園料は無料である。ガイドマップを見ると、ココクレーターはダイヤモンドヘ ッドのように円形ではなく、大小2個のクレーターが瓢箪状に合体した形になっている。1周3.2kmの植物園には、乾燥に強い アメリカ,マダガスカル,ハワイ,アフリカの植物が個別に植えられている。植物鑑賞は程々にして、クレーター内から最高峰 (標高368m)の登頂を企てていたが、山頂に至るルートが見つからない。写真を撮りつつ、園内を2周したが、結局登山口が見 つからまま、約束の時間がきてしまう。尚この間の入園者は私のみであった。
 16日(木)、帰国前日でもあり、最後はハワイ島溶岩観光ツアーを申し込んでいたが、まだ見ぬココクレーター山頂からの光 景が目に浮かび、どうも寝付きが悪い。そこで翌朝、ハワイ島観光をキャンセルし、急遽ココクレーター登頂に切り替える。 今回もタクシーで出かけるが、ココクレーターの外周にもそれらしきルートが見つからない。運転手も、必死になって通りす がりの人に聞いて下さるが、誰も知らないと言う。その間にも、タクシーのメーターがどんどん上がっていき、気が気でない。 登山を諦めかけていたところ、ついに中年の男性からココヘッド付近の登山口を聞きつけ、Uターンしてハナウマ湾に戻る。 その後も、試行錯誤があったが、やっとのことで登山口にたどり着く。その際の料金メーターは、何と???$を指していた ので、恐る恐る料金を運転手に確認してみると、以外にも50$で良いとのことである。御迷惑をかけたので、こちらが更にチ ップをはずむべきなのに、何とも人の良い運転手である。2時間後のピックアップを約束して山道に入る。所が登り始めてみ て、これは登山道ではなく、電線敷設工事のために使われた軌道であることに気付く。その証拠に、2本のレールがクレータ ー外周に対して直角に、山頂まで伸びている。また現在は全く使われていない模様で、レールは錆付き枕木も腐りかけている。 登るにつれ、高さ10メートル程の橋を渡る箇所もあり、一瞬ここで落ちたら助からないと覚悟を決める。人間様には足が竦む ルートだが、ミツバチにとっては快適な場所のようで、朽ちた枕木に巣を作っている。しかも、何十匹ものミツバチ殿が、羽 音を立てて巣を守っている。彼等を刺激しないよう、丈夫そうな枕木を選んですり足で進む。何とか危険地帯を通り過ぎると、 今度は斜度45度はあろうかと思われる階段の連続である。
 一方、この辺一帯は乾燥に強い"コアハオレ"(外来種:日本名ギンネム)が覆っており、この木のトンネルを一歩一歩登って いく。どうやら、先程のミツバチ殿は、この花の蜜を狙っているようである。所で、冬とはいえ炎天下のハワイは30℃近くに もなる。何度も立ち止まってミネラルウオーターを補給しつつ、急傾斜を喘ぎながら登っていく。ふと首を持ち上げると、2 人連れの美女が此方に向って下山してくる。こんな所を登る物好きは、他にはいないと思っていたが、到って正常なうら若き 女性とわかり、何となく安堵する。彼女等に励まされ、やっとのことで、ココクレーターの山頂に辿りつく。海からの涼風を あび、まるで生き返ったような心地になる。苦労して登った甲斐あって、山頂からの眺めは正に絶景である。ただ唯一残念な のは、日光の関係で、ハナウマ湾の海面が乱反射し、紺碧の海が望めなかったことである。運転手さんを待たせては悪いので、 早々に下山する。
 今回は、12月12日から18日にかけて、リフレッシュ休暇をとり、ハワイを訪問した。エコツアー,トレッキング,写真三昧 の生活で、身も心もリフレッシュできた。次回は是非友人と共に、マウナ・ケア山(4205m)に挑戦したい。

(1)ジャングハイキングツアー&アマノ滝ハイキングツアー
 総歩数:約19,000歩
 登りの厳しさ:☆
(2)ダイヤモンドヘッドトレッキング&ワイキキウオーク
 総歩数:約18,500歩
 登りの厳しさ:★☆
(3)ココクレータ植物園ウォーク
 総歩数:約16,500歩
 登りの厳しさ:☆
(4)ココクレーター直登
 総歩数:約12,000歩

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