*** 2004年2月14日 四国御在所 ***

1.御在所山
登山口
2.紅梅1 3.紅梅2 4.女相撲1 5.K先生勝
6.女相撲2 7.男女相撲1 8.Kさん
反則負け
9.尻見坂1 10.尻見坂2
11.薬師如来 12.石仏群 13.地蔵 14.赤い実
(ゴゼンタチバナ)
15.御在所山
山頂にて1
16.御在所山
山頂にて2
17.北側展望台 18.尻見坂下り 19.夫婦松 20.猟犬


  2月14日(日)、優美な姿をした御在所山(1079m)に、日本語のK先生,博士課程留学生5名と共に挑戦する。この山は
四国に赴任以来3度目であるが、平家落人伝説が残るロマンあふれる山である。
 10時頃大学前を出発し、登山口となる木馬茶屋に向かう。茶屋前の駐車場に車を停め、葛篭織の細い車道を登り始
める。暫く歩むと紅梅の花が目に留まる。何枚か撮影した後、舗装路が途切れる所まで進むと、普段は閑散としてい
る草叢に、珍しく数台の車が駐車している。山の芝刈りのためかとも思うが、その脇を抜けて山道に入る。途中で何
回か休憩しながら、薄暗い杉林の中を小一時間ほど登ると、周りが開けた広場に到着する。
 ここには奉納相撲のためと思しき土俵が設けられている。K先生が留学生に体験学習をさせようと、Kさんを引っ張
り出し、女相撲の相手をされる。神様に叱られるかもしれないが、女同士が二組,男女が一組と全く伝統を無視した
取組である。
 石の鳥居を潜り抜け、急な石段を喘ぎながら登る。更に進むと、奇妙な形をした夫婦松が現われる。この由来につ
いて解説しつつ先に進む。
 約1時間で尻身坂下の見晴台に到着する。西方には香北町の町並みや物部川が望める。ここで昼食を摂る事にする。
見晴らしが良いだけに、風が強く体が冷えてきたので、ダウンジャケットに着替える。留学生から茶色のゆで卵を頂
く。このゆで卵には味がしみ込んでおり独特の風味である。私もお返しに、先日華正樓で買い求めた月餅を差し出す。
 十分英気を養ったので、勇んで尻見坂に挑戦する。この由来を留学生に説明した後、登坂時の光景をカメラに収め
ようとするが、譲り合って中々モデルになってくれない。結局Rさんにやっと引き受けて頂き、ワンショットをものに
する。
 石段を登り切り、奥に進むと石仏群が現れる。文化の違いか、留学生は石仏に対して全く興味を示さず、先に行っ
てしまう。穏やかな顔をした数体の写真を撮り、彼等に追いつく。
 山頂にある韮生山祗(にろおやまづみ)神社付近には、数名の方々が集まっており、聞けば本日は春の大祭とのこと
である。中には70才過と思しき御歳よりも混じっており、その元気さに感心する。この方は、親切にもザックからお
菓子を取り出し、我々に分けて下さる。お礼を言い山頂に向かう。
 山頂は木立の中にあり、小さな標識が立っているのみである。そこで記念写真を撮っていると、今度は宮司さん
(本名:入野さん)が我々に話しかけてこられる。早速、韮生山祗神社の由来についてきいてみる。本殿には、確かに
安徳天皇と平教盛が合祀されているとのことであるが、具体的な証拠や平家の末裔が実存する地区も無く、あくまで
も伝説に過ぎないことが解かる。少しロマンが薄れた感がするが、本来伝説とは確証の無い曖昧模糊としたものなの
であろう。
 宮司さんにお礼を言い北側の見晴台に向かう。斜面には残雪があるが、近くの山には積雪が見られない。遠方の剣
山から三嶺にかけては雲に隠れて、全く姿を見せない。しかしながら、雪を頂く白髪山が垣間見れたのは幸運であっ
た。ここからもと来た道をひたすら下る。
 今回は留学生とともに四国の霊峰御在所山を訪れた。偶々春の大祭と重なったことも有って、多くの親切な方々に
お会いでき、楽しい一日を過ごす事ができた。機会があれば、留学生とともに他の山々に挑戦したい。

総歩数:約12,500歩
登りの厳しさ:★★

(追記:石の鳥居まで下ったところ、後ろから我々を呼び止める声がする。待っていると、先ほどの宮司さん他が我々
全員にお下がりを分けてくださる。多くの餅やお菓子をありがたく頂く。留学生にご利益があることを切に祈る。)

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