*** 2003年6月22日 横浜自宅周辺 ***

1.U.S.Navy
radiosite1
2.rugosa rose1 3.rugosa rose2 4.rugosa rose
fluit
5.yellow flower
6.baseball kids &
dreamheights
7.U.S.Navy
radiosite2
8.balloonflower 9.red flower &
swallowtail1
10.red flower &
swallowtail2
11.Roger's bronze
leaf
12.gillyflower


 6月22日(日)の午後、デジカメ(EOS10D)試写のため横浜の自宅周辺を散策する。撮影場所は通称"深谷通信隊"と
呼ばれる米国海軍通信施設である。この施設は約80haの広大な敷地面積を有し、その中には市民に開放されている
数面の野球場も含まれる。ただ、東端に位置する司令部は、依然として治外法権地域となっており、当然関係以外
立入禁止である。近年、返還要求運動が盛り上がりを見せ、ここ数年中に返還される旨のテレビニュースを、単身
赴任先の高知で見かけた記憶がある。
 所で、この施設の機能について私見を述べる。アンテナを見るとパラボラ型ではなく、鉄塔にアンテナ線を廻ら
したタイプである。例えばテレビアンテナの様なダブレット型の場合、1/2波長で最大のゲインが得られ、200MHz
の場合でアンテナの全幅は75cmとなる。この施設のアンテナは、アンテナ線を展開すると何100m〜何Kmにも及ぶと
推定でき、このことから長波用と考えられる。また、長波は地中,海中でも伝播する特徴を持ち、且つこの施設自
体が米国海軍の管轄であることから、主として潜水艦に対する指令・探査を目的としていると考えられる。近年、
衛星を用いた潜水艦探査システムが実用域に達したためか、或は厚木基地に機能が統合されためか理由は定かでな
いが、この施設が不用となった以上一日も早い全面返還が望まれる。
 前置きが長くなったが、深谷通信隊周辺の自然について記す。この野球場のフェンス際には、梅雨時になると濃
いピンク色のハマナスの花や、トマトを扁平にしたようなその実が見られる。本日も昨日に続いてうだるような暑
さのため、ハマナスを撮影後早々に散策を切り上げる。自宅に向かって畑の脇道を歩いていると、目の覚めるよう
な真赤な花が目に留まる。デジカメの赤色の再現性チェックに打って付けと思い、何枚か撮影する。更に畑の奥を
見やると、同じ花が畦道に並んで咲いている。畑を横切り花の前でカメラを構えていると、突然キアゲハが飛来す
る。花にとまるのを待って何枚か撮影するが、一瞬たりとも羽根を休めていない。後日確認のため、一般のインク
ジェットプリンターで印刷してみた所、艶やかな赤やキアゲハの実妙な羽根の色合いまで再現されており、従来の
デジカメのイメージを一新する見事な色調である。ただ、オリジナル画像は若干コントラスト不足で、PCに取込ん
だ画像のコントラストを少し上げると、リバーサルフイルムに匹敵する先鋭な画像に変貌する。なお色の補正は全
く必要としない。従って、PCを介してプリンターでハードコピーを取るだけなら、プロ用のリバーサルフィルムは
不要とさえ思う。
 一寸褒め過ぎたので、三言程苦言を呈させて頂く。先ず、記録媒体であるコンパクトフラッシュ(CF)が、キット
に含まれていない。従って、キット込みで購入してもそのままでは一枚も撮影できない。CFは撮影に不可欠な媒体
なので、せめて64MB程度の最小限の物は添付すべきである。次は、AC電源が別売となっており、充電器から電源が
取れないこと、更には充電器にバッテリーのディスチャージ機能が無いことである。これらはメンテナンスする上
で甚だ不便である。これらの機能を有効にするためには、単純に充電器にコネクターと抵抗を追加するだけで済む
問題である。10年以上前のSONYハンディーカムが、一つのAC電源で全てがまかなえたことを考えると、使い勝手が
極端に悪い。性能を追求し過ぎたために、ユーザの利便性に注意を払うのが疎かになったためか、或いは機能を個
々に分割し敢えてユーザに更なる負担を強いる魂胆なのか理由は定かでないが、後者でないことを切に願う。
以上デジカメのテストレポートについて記した。

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