*** 2003年6月21日 鎌倉 ***

1.Engakuji1 2.hydrangea1 3.pink flower
('Murasaki
Katabami')
4.bell flower
('Hotarubukuro')
5.Engakuji2
6.Engakuji pond 7.Japanese bush
clover
('Yamahagi')
8.moss garden 9.purple flower1 10.'Murasaki-
Tsuyukusa'
11.yellow flower
('Byoyanagi')
12.Engakuji3 13.dragonfly
('Shiokara
Tombo')
14.flowers 15.'Byakushin'
tree
16.Bodhidharma 17.hydrangea2 18.hydrangea3 19.Japanese
maple1
20.Japanese
maple2


  6月21日(土)帰省時の合間に、久々に鎌倉五山の名刹円覚寺に出かける。この季節は、"紫陽花寺"として有名な
明月院が大混雑するので、一番馴染み深い円覚寺を訪れることにする。
 本日は梅雨の晴れ間であるが、気温はぐんぐん上がり、うだるような暑さである。総武線の北鎌倉駅を降りると、
予想通り明月院に向う横須賀線沿いの道は、人で溢れ返っている。普段高知の田舎に住んでいる身にとっては、
眩暈をもようしそうな混雑振りである。
 所で、今回はデジカメの試写が目的であるので、先ず円覚寺内の花の寺"松嶺院"に向う。ところが、何と改装中
とのことで門は硬く閉じらている。仕方が無いので、別の被写体を求めて参道を奥へと進む。途中何株かのアジサ
イを見かけるが、目立たないので誰もシャッターを切っていない。有名な国宝"舎利殿"の門前には多くの人が集ま
っている。所が、舎利殿は普段は一般公開されていないので、シャットアウトされた外人が身を乗り出して中を覗
き込んでいる。外人を避け、木漏れ日が美しいモミジを撮影する。このモミジの西側には大池があり、以前はその
中程にあった巨石の上で亀がよく日向ぼっこをしていたが、最近の改装でこの石も取り払われ風格が無くなってし
まった。
 続いて、円覚寺の一番奥にある黄梅院に向かう。この寺は北条時宗を供養するために、14世紀に建立されたそう
であるが、万葉の歌人に親しまれた萩の花が彩りを添えている。また近くには、紫露草も咲いており日本式庭園の
中に旨く溶け込んでいる。所で、植物博士のAさんには恐縮だが、偶々紫露草をWEBで検索したところ、何と昭和初
期に米国から渡来したとのことで、何か狐につままれたような気がする。古都鎌倉も"台湾リス"に占領されたり、
動植物とも繁殖力の強い外来種に取って代わりつつあるようである。そう言えば、2000年の終わりにシドニーを訪
問した際、車の中から艶やかな"オウキンケイギク"を良く見かけた。この花も米国からの渡来種で、繁殖力が強く
オーストリアの固有種を駆逐する勢いにある。シドニーでは、庭の管理を怠るとたちまち此花で覆われてしまうの
で、此花の有無が庭管理のバロメータになっているそうである。最近、横浜の街中や高速道路沿い,更には高知の
田舎道でもよく見かけるようになり、オセアニアだけでなく着実に日本も侵略しつつある。鎌倉の寺院の庭がこの
花で覆われないことを切に望む。
 以上久々に訪れた鎌倉円覚寺について、簡単に記した。 

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