*** 2002年3月16日 丹沢檜洞丸再挑戦 ***

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1.ミツマタの花
(ゴーラ沢手前)
2.I氏
(ゴーラ沢手前)
3.木製階段
(ツツジ新道)
4.テシロノ頭
(ツツジ新道)
5.大室山
(箒沢からの
合流点)
6.北斜面の残雪
(ツツジ新道)
7.木製階段
(ツツジ新道)
8.木道
(檜洞丸直下)
9.野生鹿
(檜洞山頂直下)
10.同角ノ頭
(檜洞山頂直下)
11.I氏&酒井
(檜洞山頂)
12.檜洞北面
(大笄(こうげ)先)
13.大室山
(犬越路手前)
14.西丹沢の
山並
(犬越路手前)
15.檜洞への
尾根(犬越路)
16.I氏
(犬越路)
 3月16日(土)にI氏と本年4度目の丹沢に出かける。今回は1月30日に深雪のため敗退した檜洞丸(1600m)のリベンジの
ため、出発点をユーシンロッジから西丹沢自然教室に変更して再挑戦する。2月後半の金時山/矢倉岳以来、全く登山
はおろかウオーキングもしていなかったので、体力に不安を残しながらの出発である。思い起こすと、一昨年の夏に
コレステロール値低減のため登山を始めて以来略30回目の丹沢だが、4月より高知の大学に赴任するので、一応今回が
私にとって最後の丹沢となる。
 朝7時半に湘南台駅でI氏と落合い、東名高速を経て丹沢湖先の西丹沢自然教室に向かう。ここに車を駐車し、車道を
10分程歩き檜洞丸への登山道に入る。ミツマタの花が咲く比較的なだらかな山道を40分程行くと、ゴーラ沢に到着する。
I氏が目ざとく休憩中の女性3人組を見つけ、山には稀な若い美人ぞろいと告げる。良く見ると、それなりの御歳を召し
た中高年(?)女性登山隊の模様で、歳のせいでI氏の視力が衰えたのではないかと心配になる。
 河原で休息後、ツツジ新道の急登にかかる。昨年の5月に喘ぎながら登った思い出多き道である。昨年より少しは体力
が向上しているかと思ったが、一ヶ月弱の御無沙汰のせいか、前回同様中々厳しい登りである。疲労で集中力が欠ける中、
I氏の”崖崩れと”と言う声にはっと気づき南側の尾根を眺めると、テシロノ頭(1491m)の大きく裂けた山腹から石が転げ
落ちている。更に高度を稼いでいる間も、絶えず崩落する音が聞こえる。このままでは完全に山一つが無くなってしまい
そうな勢いである。
 標高約1500mの箒沢との合流点から、堂々とした山容の大室山が望める。ここから先は、急斜面に木製の梯子や階段が
何本も架かっている。登山道は霜柱が融けだしぬかるんではいるが、積雪は見られない。最後の木製階段を登ると、急に
なだらかになり、檜洞山頂も間近である。右手には、この冬敗退した同角ノ頭(1491m)が望める。前回、新雪の中ふらつ
きながら登り返した階段が延々と続いている。更に木道を歩んでいると、50m程先からこちらをじっと見つめる2頭の雌鹿
に出くわす。丸々太っており、餌をねだりにも来ないので、この冬を無事乗り切った模様である。檜洞山頂では3〜4組の
パーティーが休憩中で、今年は春が早いせいか3月にしては登山客が多い。
 山頂で記念撮影後下りにかかる。復路は遠回りであるが犬越路に向かうルートを取る。尾根伝いにアップダウンが続く
やや厳しいルートで、ガイドブックには冬場は避けた方が良いとある。道理で途中で誰にも出会わない。犬越路非難小屋
に近づくにつれ、雄大な大室山が眼前に迫ってくる。左手には延々と続くツツジ新道、その先には鋸状の箒沢からの尾根
が望める。犬越路から東海自然道を西丹沢に向けて下る。
 今回は高知に赴任前に、最後に丹沢登山の締めくくり出来たと思える。今後、私にとって新鮮な四国の山々を開拓する
一方、此方に帰省時は偶には丹沢にも再挑戦したい。半年間に渡るI氏の御指導と御協力に感謝すると共に、土佐山田町の
私の宿舎を基地に、四国の山々でも御一緒できることを希望します。

総歩数:27,600歩
登りの厳しさ:★★★

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