《めぐり》 |
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2014.7.1 |
めぐるすべてのために
わたしはわたしを捧げましょう
涙とともに捧げましょう
悲しいときは悲しいままに
うれしいときはそのように
涙は流れて川となり
天へと向かいそのはてに
大地をうるおす雨となる
ありとしあらゆるもの
いきとしいけるものは
あたえられあたえられ
いのちのかてをつくり
うまれうまれうまれて
めぶきそだちしをえて
ささげささげささげて
あらたないのちをうみ
めぐりめぐりめぐりて
ひかりとやみをあゆむ
めぐるすべてのために
光はみずからを捧げ
その苦しみを色に変え
季節はめぐり
いのちは生と死を繰り返し
天と地はめぐり
星たちは明滅しながら
不思議の幾何学を踊る
めぐるすべてのために
めぐみめぐみめぐみて
いのちといのちかわし
ささげささげささげて
いきとしいけるものの
めぐるいのちのひかり
いつくしみともしあい
たゆまぬみちをあゆみ
めぐりめぐりめぐりて
めぐりあいめぐみあう
めぐるすべてのために
わたしはわたしを捧げましょう
捧げるのはわたし
捧げられるのもわたし
永遠という刹那で
わたしからわたしへ
はるかなめぐみの道をあゆみ
やがてめぐりあうわたしとわたし