《パッション》 |
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2014.3.26 |
パッションがくる!
それを受けいれるとき
私は海を泳ぐ魚のようになるけれど
受けとめられないとき
私は洪水に呑まれてなすすべがない
たったひとつのことばで
傷ついてしまう私のパッションがある
そんなとき私は小さな杯で
あふれるほどの潮を掬おうとしているようだ
けれどもどんな運命が襲ったとしても
決して乱れることのないパッションが
私の深みには確かに隠されているのだ
それはマグマのような熱を持ちながら
深く透明な青を湛えた湖の底で
そして惑星を覆う海の深い深い底で
静かに静かに育まれている結晶のように
パッションを表そうとするならば
24色のクレヨンでは足りないだろう
500色の色鉛筆でも
1600万色や42億色のディスプレイでも
決して表すことなどできはしない
受苦のキャンパスに塗られた
無限の色彩が必要とされるからだ
パッションがくる!
陽光のように
月の満ち欠けのように
星の幾何学のように
鳥の音楽のように
花のささやきのように
そしてあなたの愛のことばのように
パッションがくる!
私は十字架の上で空を仰ぎ
大地へと血を流し
受苦のキャンパスにそれを描き
そして十字架に張られた弦とともに
パッションを奏でようとする
成就するためにこそ!