《光》
2014.1.26


光あれ!
すると
光はあった
そして
ぼくらはそこにいた

けれどぼくらは
じぶんが光であることを
忘れてしまった光の子ども
光の国から来た子ども
そして光が苦しんで生み出す
色たちの世界で生きている

光は見ることができない
見えているのは
光が闇に交わって放たれた
色たちの踊りだけ
苦しみのなかから生まれ
地上を綾なしている色たちの世界だけ

光の力を忘れてしまうと
ぼくらはじぶんのことがわからない
見えているものだけを信じ
見えないもののことがわからない

光を見るためには
光を自分のなかに持たなければならないのだから
言葉を発するためには
自分のなかに言葉がなければならないように
あなたとほんとうに出会うためには
ぼくのなかのあなたを見つけなければならないように

光あれ!
すると
ぼくらのなかに
光は生まれた
ぼくらは光の子どもなのだから