《祈り》
2014.1.4


わが願いを叶えたまえ!
その願いが祈りにかわるとき
すでにそこに願いはない
願うものもそこにはいない
ただ祈りがあるだけ

祈りはどこからくるのだろう
祈りあれ
するとそこに祈りはある
けれどそこに祈るものはいない
ただ祈りがあるだけ

祈るとき
そこに
わたしはいない
あるのはただ
祈り
そして永遠

わたしは
だれでもないものになって
祈りを捧げる
わたしはどこにもいない
いまここにいて
祈りそのものになる