風のメモランダム

美輪明宏の寺山修司/あれはロックな春だった!


2006.4.11.Tue.

■美輪明宏の寺山修司

NHK「知るを楽しむ」の「私のこだわり人物伝」、
4月は、美輪明宏による「寺山修司/私と彼のただならぬ関係」。

このところ、どうも美輪明宏からいろいろな意味で影響を受けていたりする。
というか、その圧倒的な存在感と説得力を目の当たりにして、
「この際、影響をうけられるところはうけちまおう」という感じになっているが、
ちょうどそんな折りに、こうしてテレビで寺山修司の話がはじまっている。

ぼくは寺山修司の影響を受けているとはあまり思えないのだけれど、
以前角川文庫ででていたたくさんの文庫は学生時代読んでいたし、
大学時代に少し演劇をかじっていたりもした関係で、
唐十郎などを通じたりしながら、多かれ少なかれ
間接的な影響はずいぶん受けていたようである。

しかし、美輪明宏も寺山修司も、
ずいぶんとエネルギッシュな人だというのが実感である。
ぼくにはそんなエネルギーは到底出せないのは当然だけれど、
そうした人たちから触発されさまざまなものを吸収して
自分なりのかたちで自分を育てていくことはできるんだ、と
あたりまえのことだけれどもやっとこさ思えるようになってきている。

■あれはロックな春だった!

アエラの臨時増刊「アエラ・イン・フォーク」Vol.16 4/5号は
「あれはロックな春だった!」という
日本のフォークシーンの一大特集になっていて面白い。

吉田拓郎の「オレの音楽すべてを語ろう」
「メイキング・オブ・氷の世界」
遠藤賢治と浦沢直樹の「20世紀少年対談」などなど
なかなかに力の入った内容がわんさか入っている。

そういえば、ぼくがフォークをそんなに聞き込んできたかというと
そうでもないなあ、というのが実感だけれど、
ある程度はフォークのいわば黄金時代に
同時代的に接していたこともあり、
知らないでもなし、ああそれはそういうことだったんだ、とか
けっこう興味深いことをいろいろ知ることもできた。
それに、いまやそれなりのお歳になっているミュージシャンたちの
若い頃の写真をみることができるのも楽しい。
もちろんそのころは、ぼくも小学生だったり、
中学生だったりもしたわけだけれど・・・。