風のメモランダム

 

指を切る/中島みゆき『転生』


2005.12.14.Wed.

■指を切る
 
昨夜、包丁で左手の小指を切ってしまった。
刃は爪で止まってくれなくてかなりな出血になったが、
カット絆程度でなんとか。
 
傷はともかくとして、
ふだんはあまり意識しないでいる
左手の小指という存在が
ここでいきなり意識化されてきた。
おもしろいものだ。
 
ちょっとした棘が刺さっただけでも
カラダとココロ全体に影響がでるくらいだから、
小指が使えないということででてくる影響はかなり大きい。
 
その影響ゆえに、
ここでじっくり小指の働きについていろいろ考えてみると、
それは小指という部分ではなく、
常にそれをふくむ全体にかかわってくることがわかる。
 
ふだんはあまり意識しないでいるものが、
こうして意識されることで喚起されるさまざまなこと。
そうしたきっかけを得るためにも起こるアクシデント。
その視点でさまざまなことを見直してみると
意外なものが見えてくることもありそうだ。
 
■中島みゆき『転生』
 
たまたま中島みゆきのニューアルバム『転生』をきいた。
中島みゆきをきくのは久しぶりのこと。
ちょっと濃いめの音楽なのでいつもきくにはちょっとつらいが、
今回、その声の強さ、芯の確かさ、詞のおもしろさ、等々、
思いがけずききこんでしまった。
中心のある音楽とない音楽では似ていても非なるものだが、
この声は確かな中心をもっていると感じた。
 
今回のアルバムは、2004年1月に上演された夜会
VOL.13「24時着 0時発」で演奏されたものを
新しくレコーディングしたものだというが、
どこかあの「時代」という曲のテーマと
リンクしているように感じた。
そういえば、その「時代」の入っている
中島みゆきのファーストアルバムを持っていたりする。
デビュー当時に購入したもの。
しかし、エネルギーがこれだけハイレベルで持続している人というのは、
ちょっと特別なところがある。
 
 

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