■ハナレグミ うまいなあ、さりげないなあ、おもしろいなあ、 というのが最初にきいたときの印象。 それ以来、ここ1ヶ月ほど、「ハナレグミ」をきいている。 こういうのは、ほんとうは70年代の後半あたりから でてきていれば、不毛の80年代、90年代も もう少しぼくにはおもしろくなったはずなのに、という思いをもった。 でも、ここまでのクオリティがでてくるためには、 ここ数十年のいろいろな背景が必要だったのだろうとも思う。 「音タイム」、「日々のあわ」、そして 「帰ってから、歌いたくなってもいいように思ったのだ。」 それから「サヨナラColor」や「そしてぼくは途方に暮れる」のカバー。 どれをとってもうれしいさりげないうまさを披露してくれる。 ことばの使い方などもすぐれもの。 ■平原綾香「From To」 平原綾香のカヴァー集を偶然きいた。 この人が歌うと、 超センチメンタルな曲にも不思議な自意識の回路ができておもしろい。 個性だなあと思う。 「千と千尋の神隠し」の名曲「いのちの名前」のカヴァーもいい。 宇宙的なものが目の前に静かに降りてくるような感覚を覚える。 ユーミンの「晩夏」のカヴァーももちろんいい。 歌を聴きたい、と思うときがあるが、 しっかり歌をきかせてもらえる人は少ない。 たんたんと歌われているだけのような流れのなかに ぼくの声さえも流れ込んでしまうような感覚の面白さを味わえる。 ■顔 宮沢りえの顔がいい。 若い頃の顔はそんなにいいとは思わなかったが 「父と暮らせば」「たそれが清兵衛」「トニー滝谷」など すーっと吸い込まれてしまうような魅力を感じてしまう。 面白いものだ。 研ナオ子の顔もいい。 「真夜中の弥次さん喜多さん」にでてくる 三途の川の渡しにいる役をみて、 「この人はどこにいてもこんな自然な顔をしていられるんだ」と とても不思議な感動を味わうことができた。 なにもしなくてもこの人なんだというところ。 研ナオ子の歌ももちろんいい。 先日、中島みゆきを歌ったアルバムをきいてみたが、ききほれてしまった。 顔といえば、今日ご成婚の紀宮さまの顔。 やはり品性は争えないところがある。 こういう顔はつくろうとしてもつくれない。 このお顔を見た後で他の人の顔を見ると、 ふだんはあえて気にしていない人の顔も その品のなさがきわだってみえてしまうところがある。 いろんな意味で、ぼく自身の「顔」を 大切につくっていかなければと痛感。 |
■「風のメモランダム」メニューに戻る
■「風遊戯」メニューに戻る
■神秘学遊戯団ホームページに戻る