風のメモランダム

 

ファンタージエン


2005.11.08.Tue.

■ラルフ・イーザウ『ファンタージエン』
 
エンデの『はてしない物語』のオマージュともいえる
イーザウの2003年の作品が訳出された。
テーマは同じく「虚空」「虚無」との戦い。
『暁の円卓』全9巻も出そろったところだが、
イーザウのこのパワーはどこからくるのだろう。
 
幸いなことに、酒寄進一という訳者を得て
その作品は次々に訳されている。
ファンタジーものはちょっと食傷気味なところもあるが
イーザウはちょっとチェックしておきたいと思っている。
ところで、この本、「ソフトバンク・クリエイティブ」
というところから発行されているが初耳。
 
■ロード・オブ・ザ・リング
 
ファンタジーで思い出したが、
先日、やっとこさ、映画の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を観る。
『指輪物語』はそういえば学生の頃、最初の1巻で挫折した。
映画を観て、はあはあこんな話だったんだとやっとわかる。
映画は大変よくできているが、思ったよりも話はシンプルで、
基本的に善と悪の戦いの図式。
面白かったのは確かなのだけど、
少しだけがっかり、というのが正直なところ。
そういう意味でも、『はてしない物語』や『モモ』は
やはりちょっと別格なんだなあとあらためて思う。
 
■チャーリーとチョコレート工場
 
そういえば、先日、
ロアルド・ダール原作・ジョニー・デップ主演の映画
『チャーリーとチョコレート工場』を観た。
これもいわばファンタジーのひとつだが、
とても軽くてばかばかしくて気持ちよく観ることができた。
 
ジョニー・デップという人はとても不思議な雰囲気をもっている。
ちょうど今パソコンのなかには『コープスブライド』も入っているが
ティム・バートンという監督もやはり注目だろう。
 
そうそう、ジョニー・デップ扮するウォンカの父親役は
先の『ロード・オブ・ザ・リング』で白い魔法使い役をしていた
クリストファー・リーだそうな。
 
 

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