風のDiary
2011.3.26.Sat.
新たな星座へ

  大地がゆれるとき
  パンドラの筺が開けられる
  しかしそのとき
  最後に残っていたのが
  希望であることを忘れてはならない

  「死のフーガ」を大地は望まない
  あなたが永遠であるように
  わたしもまた永遠
  そして大地は変転を繰り返しながら
  その永遠を祝福してやまない

  わたしたちの手品師は
  筺からさまざまなものを取り出して見せるだろう
  とりわけとてつもなく大きな恐怖を
  しかしそれは鏡に映し出された
  わたしたち自身の顔であることを
  見出すものは幸いである

  わたしたちは井戸を掘らなければならない
  そして井戸の底で満天の星を見上げるのだ
  大地はそのことをこそ望んでいるのではなかったか
  そこにわたしたちの新たな星座を見出すことを