2013.9.10のmemo

☆ヤマトシジミ

ようやく雨も止んだ遅い午後、ひさしぶりに吉備国分寺あたりへ。上空の厚ぼったい雲はやや重苦しくも、気温は下がって、みずみずしい草の茂る野道を辿るのも心地よく、蝶や蜻蛉などゆっくり眺めることができました。お目当てのひとつ、ヤマトシジミは片方の翅の幅1㎝あるかなきかの、ごく小さなシジミ蝶。日本ではごく普通に見られるとのこと。ちらちらと控えめな灰青色で飛び交う姿は、子どもの頃からお馴染みだった気はするものの、あまりの小ささ(片方の翅の幅1㎝あるかないか)に、あえて気に留めなかったような。先日ツバメシジミをはじめてちゃんと見ることができて、日本で普通に見られる青色系のシジミ蝶は、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミの三種、と知り、あらためてヤマトシジミを間近に見たい気持ちになってたところ、期待以上にたくさんの出会い。道沿いの草地にかがむと、低く飛ぶ姿がいくつも見え、ただ、留まってもなかなか翅を開いた姿は見られず・・しばらく歩き回って、少し薄日の感じられる頃、水路の石垣で、翅を開いた♂を発見。くすんだ灰色に縁取られ、黄昏れの空のような翳った淡青色。肉眼で見ても、小さな翅は微光を放っているようでした。よく見ると、眼も半透明のグレーで、魅惑の?眼差し(^^)。よく似たルリシジミは、ヤマトシジミより少し大きめ、木の上方を高く飛ぶ傾向があるほか、眼が灰色でなく黒いのだそう。
撮影:KAZE/yucca 9/7

ヤマトシジミ(大和小灰蝶)Pseudozizeeria maha 英:Pale Grass Blue
幼虫の食草はカタバミで、都会の道路沿いや花壇でも、カタバミが生えていればこの蝶が見られることが多いとか。この日もカタバミの混じった草原にたくさんいました。これから晩秋にかけても見られるとのこと。♀の翅表面は暗褐色。
(写真6枚)