2013.8.26のmemo

☆ルリタテハ

ようやく晴れ間の出た遅い午後のそぞろ歩き。傾いた日射し、青紫のツリガネニンジンや、小さな紅い蝶形花をいっぱいつけた萩、いろいろな色や形の実が目立ってきた木々の枝など、少しずつ秋めいた空気。蝶や蜻蛉も雨上がりのせいか、とくに活き活きとしているようでした。初夏の頃からここでよく見かけていたルリタテハ、樹の幹に留まっていて、しばらくすると、手の届くほど近い地面に飛んできて留まり(ズームなしで撮影させてもらえた)、西日のなかで光を呼吸するように、翅を閉じたり開いたり。翅を閉じていると、地味な裏面は樹皮か枯葉そのもので、保護色となって見分けられないほど、でも翅を開けば、名前の通り、黒っぽい地に瑠璃色、前翅には肩章のような白。英名Blue Admiral(青い提督)というのはなるほど。学名 Kaniska canace 属名のKaniska はインドのカニシカ王に、種小名のcanace は、ギリシア神話の風の神アイオロスの娘で海神ポセイドンの妻になったcanace に関連するとの興味い説明も見ましたが、不詳。深い瑠璃青の翅で飛翔すると、いかにも、風と深海が融け合っていくイメージ・・