2013.7.12のmemo
☆オグラセンノウ、カワラナデシコ

梅雨明け模様の七夕の日、県自然保護センター散策。木々の緑はまださわやか、とはいえ、午前9時前ですごい暑さ(**;)。湿性植物園のオグラセンノウ(小倉仙翁)がひときわ赤く、深い切れ込みのある花弁も、燃えたつ火焔を思わせる。朝鮮半島北部、九州、岡山県と広島県の一部にしか自生していないという絶滅危惧種。数少ない自生地、鯉が窪湿原(岡山県哲西町)で初めて見てから、もう十数年。以来ほぼ毎年見ているけれど、青みをほとんど感じさせない赤は、見るたび火の花、赤い火星の花の印象。そういえば、鯉が窪湿原の近くには、赤いベンガラ色の町並みが残る吹屋というかつての銅山の町があり、吹屋銅山からは、磁硫鉄鉱も採掘され、ベンガラ(酸化鉄を成分とする)の原料に使用されたとのこと。かつて、この近辺には数多くの鉱山が稼働していたらしく、哲多町、哲西町、などという地名も、鉄〜金属めいたものを連想してしまったり。それはともかく、鳥の姿はあまり見えなかったけれど(ネムの木にいたコサメビタキくらい)、汗だくになりながらも、いろいろな花や虫たちに目を引かれ、うろうろと数時間。(オグラセンノウ写真:KAZE)