2013.5.9のmemo

☆花芽喰うウソ

先月14日、遅いお花見。旭川上流のダム湖からさらに奥の公園。ソメイヨシノの花はもう終わりかけていたけれど、ヤマザクラの紅い葉と花、いちめんのツツジの彩りに心はなやぐ。コバノミツバツツジ?は、濃すぎない花色に葉の浅緑が清々しい。ここには鷽鳥(うそどり)大明神なる祠があり、でも今まで何度か訪れても、まったくウソの気配はなし。このちょうど4週間前(3/17)、もしかしたらウソにまた会えるかも(この冬はあちこちに出没しているらしいので)、とあまり期待せずに来てみたら、フィー、フィー・・と、細いけれど独特の笛の音のような声、そして、♂♀合わせて10羽ほどのウソの群れ・・!ウソがいるってうそじゃなかった(笑
)そっと近づくと、枝に留まったウソたち、桜の枝についた蕾を次から次へと、食べる食べる、真下に行ってもほとんど気にせず、ひたすら食べ続けてました(^^;)。はじめてウソを見ることのできた昨年12月、自然保護センターでヤマザクラの花芽を食べていた♂は、喉の紅みが胸にかけてぼかされた感じのアカウソ(亜種)らしかったけれど、ここで見た♂は、喉や頬の紅色と胸の灰色がくっきりと分かれていて、つまりアカウソでないウソ。囓られた蕾の内部は開いた花びらよりも鮮やかな紅色。花の色は惑星界に由来し、花の宇宙への憧れは、蝶(や鳥)の飛翔につらなっていく・・?などとシュタイナーの言葉を思うにしても、この調子で大群が押し寄せたらたしかに、と少々気になるところも。あとで見た町のHPによると、平成9年、実際にウソに花を食べられてしまったことがあるが、ウソを敵視せず、共存しようということで、以来うそ大明神として祀られているとのこと。ウソの撮影:KAZE. ウソ Pyrrhula pyrrhula 英 Bullfinch 独 Dompfaff/Gimpel 味わい深いけれど、あまり変化のない鳴き声、と思っていたら、いろいろな節回しを聞き分けて真似ることができるというので驚き。かつてドイツ(ハルツ地方など)では民謡の節回しを巧みに真似る鳥として、調教されていたこともあったとか(W.Streffer :Magie der Vogelstimmen 参照)。
(写真6枚)