ルドルフ・シュタイナー

エソテリック講義の内容から
参加者の覚え書き
GA266

佐々木義之 訳

 


秘教講義 ミュンヘン11-01-1906

     A=過去         U=現在         M=未来

 秘教的な訓練は人を自由へと導く。人は絶えず自分の体に入り込み、そして出ていく様々な存在たちと交流することで彼らの主となる。彼らの名は、肉体ではファントム、エーテル体ではゴースト、アストラル体ではデーモン、そして自我においてはスピリットである。彼らを支配することを学ぶためには、ちょうど肉体の中に骨格があるように、エーテル体の中にしっかりとした骨組みを形成しなければならない。このエーテル体にとっての骨組みとは、頭部における思考、両腕における感情、両脚における意志からなる星型五角形である。人はまた、アストラル体のための骨組み、つまり、頭と心臓、両耳、両腕からなる星型六角形をも形成しなければならない。

 これに到達するために適用すべき4つの原則とは次のようなものである。
1. 沈黙することを学びなさい、そうすれば力が得られるだろう、
2. 力を諦めなさい、そうすれば意志が得られるだろう、
3. 意志を諦めなさい、そうすれば感情が得られるだろう、
4. 感情を諦めなさい、そうすれば認識が得られるだろう。
これらは人間が上昇していく四つの階梯である。それぞれの抑制は一定の力を与える。もし、人が絶えず彼を支配し、隷属させる霊や存在を知るならば、彼はもはやそれらの奴隷である必要はない。学徒が最初に学び、行うべきこととは、自分自身に注意を払う、ということである。