ルドルフ・シュタイナー

「精神科学と医学」

概要


■第一講/ドルナハ 1920/3/21

人類進化の経過にともなう医学的見解の変遷。病気と健康。スタールの生気説とその克服。モルガーニ以来の病理学的な解剖学の登場とその意味。体液病理学と細胞病理学。病気のプロセスと自然のプロセス。比較解剖学の意味。形式の力。筋肉の生理学。トロクスラーの病気概念。

 

■第二講/ドルナハ 1920/3/21

心臓論。上部と下部の均衡器官としての心臓。人間の生体組織の両極性。病気の形状。新陳代謝プロセス優勢の現れとしてのヒステリー。感覚プロセス優勢の現れとしての神経衰弱。結核:素質と感染。経過と治療の個々の徴候の意味。

 

■第三講      1920/3/23

病理学と治療の診断による結びつき。三分化された人間。運動神経と感覚神経。暗示と催眠。治療手段と人間の関係。植物における成長の変容。適応力と再生。人間の形成力と霊的・魂的機能。現実に適応した心理学の基礎。上昇する進化と下降する進化。血液形成プロセスと乳汁形成プロセス。

 

■第四講      1920・3・24

リッターの薬。病理学から治療法を取り出すこと。炭酸プロセス。酸素プロセス。人間の外部の植物相と腸内の植物相。思考と表象プロセス。病原菌論と病気の素質。分泌と思考過程。生体組織における光の変容と結核。宇宙を肉眼で見る観察と顕微鏡検査法の錯覚。塩プロセスと硫黄プロセス。鉱物化プロセス。腸と脳の形態の発達の平行性。

 

■第五講      1920・3・25

治療の基礎としての普遍的な人間認識。超感覚的組織の診断のための基礎としての既往症。人間と自然界。ホメオパシー(同種療法)とアロパシー(逆症療法)。可溶性、塩形成。人間外的なものにおける思考プロセス。鉱物プロセス、水銀プロセス、燐プロセス。植物と人間の関係。樹木形成、ヤドリギ。根の形成、葉、花、実の形成とこれらの、鉱物、水銀、燐プロセスおよび人間との関係。血清治療について。

 

■第六講      1920・3・26

植物形成プロセス、螺旋傾向。惑星の作用。植物と人間の関係。重さと光の両極性。心臓の活動。人間の生体組織における両極性と病気。くる病、頭蓋ろう。塩、燐、水銀プロセス。惑星プロセスとしての金属。その植物との関係。燃焼と灰化。物理的な治療法について。動物性の薬品。

 

■第七講      1920・3・27

医学における人間の生命段階の考慮。舞踏病。多発性関節炎。生の様々な時期における治療法の差異。年齢と惑星の関係。受胎前の病気の原因。骨化。硬化症。癌。子供時代の水頭症とそれ以後の罹病。梅毒、肺炎、胸膜炎にかかりやすい素質。心内膜炎。治療の問題。自我活動の顕現としての熱。人間形成プロセスと細胞形成プロセス。鉛と硬化症、錫と水頭症、鉄と肺プロセス、銅、水銀、銀。

 

■第八講      1920・3・28

植物の芳香発生プロセスと臭覚プロセス。植物の塩形成プロセスと味覚。人間の生体組織における変容:臭覚、味覚、視覚、思考、連想、消化、腸と腎臓による排泄プロセス、表象プロセス。呼吸プロセス、血液・リンパ液形成プロセス。統合者としての心臓。

 

■第九講      1920・3・29

気象学的なプロセスと、その諸器官への関わり。空気、水の意味、特定の器官の発病と治療のための基盤。人間の生体組織における事象の両極としての珪酸プロセスと炭酸プロセス。排出過程の差異と、この2つのプロセスとの関係。2つのプロセスと鉱物との親近性。臭覚と味覚。

 

■第十講      1920・3・30

アニス、チコリの作用のしかた。スギナ。野イチゴ、ラヴェンダー、メリッサ。人間の生体組織と植物界、鉱物界との関係。植物ー鉱物と鉱物の治療薬。栄養の取り方。生(なま)の食物。治療プロセスとしての料理。末端部の人間と中心の人間。消化、排泄、尿および汗の形成。梅毒。女性の組織の形成。個体発生にとっての、男性的なものと女性的なものの意味。

 

■第十一講     1920・3・31

植物炭[Carbo vegetabilis]。化学と薬品の製造。炭形成と酸素プロセス。人間の上部における固有の光生産。腎臓病理学。空気層、熱及び光の層、液体層と人間の病理学。炭化カリウム。牡蛎の殻の形成プロセス。土の形成。肺の形成。呼吸。飢え、渇きとそれらの有機的関連。 

 

■第十二講     1920・4・1

ロンセーニョ水とレヴィコ水。酸素及び窒素と、自我ーアストラル体、エーテル体ー物質体の関係。蛋白質と器官組織。植物性蛋白質。酸素、窒素、炭素、水素という元素と、腎臓、肝臓、肺、心臓との関わり。瞑想的方法。鉄の放射、蛋白質の反作用。植物の炭素と動物の炭素。フッ素、マグネシウム。珪素。塩基と酸。消化と塩形成。

 

■第十三講     1920・4・2

エーテル体の活動。エーテル体の不規則な活動の結果としての腫瘍形成と炎症。腫瘍形成プロセスと炎症プロセスの両極性。ヤドリギ[Viscum album]。植物炭。器官形成プロセスが妨害された結果としての精神病の諸像。コーヒーと茶の作用。砂糖の嗜好。

 

■第十四講     1920・4・3

判断力と霊視。各構成要素における自我の働き。炎症プロセス。エーテル体を知覚するための道としての眼組織の研究。炎症傾向の治療。炎症プロセスとしての眼。腫瘍形成プロセスとしての耳。アストラル体を知覚するための道としての耳形成の研究。ローズマリーと自我の力の強化。アルニカとアストラル体の力の強化。

 

■第十五講     1920・4・4

鳥と惑星的なもの。本能の喪失と教育。糖尿病。自我の弱さ。植物形成プロセスは動物形成プロセスに向かう成長である。人間における動物形成プロセス。脱塩プロセス。植物薬。シラカバ[Betula alba]。ナズナ[Capsella bursa-pastoris] 。 トモシリソウ[Cochlearia officinalis]。 壊血病。脾臓の機能。

 

■第一六講     1920・4・5

律動的活動の調整役としてのマッサージ。各部へのマッサージの生体にとっての意味。偏頭痛。色彩療法。水治法。模倣と権威の意味。精神分裂病[Dementia praecox]。精神分析。唯物主義。歯の意味。フッ素作用。

 

■第一七講     1920・4・6

歯の発達。歯の損傷。エスクリン。クロロフィル。食欲不振の克服と器官形成。高いポテンシャルと低いポテンシャル。人間の気質。栄養摂取プロセスと老衰。暗示。

 

■第一八講     1920・4・7

病気の原因。病原菌論。植物の動物化傾向。植物の鉱物化。地球としての肺。覚醒と睡眠。チフス。カタル性疾患。下部疾患。進行と生長。流行性感冒にかかりやすい素質。ジフテリア。髄膜炎。歯槽膿漏。年齢における塩プロセス、水銀プロセス、硫黄プロセス。

 

■第一九講     1920・4・8

遺伝。男性的なものと女性的なものの役割。糖尿病と精神病。血友病。アンチモン。惑星的作用としてのアンチモン。血液の凝固力と蛋白質形成。アンチモン作用。牡蛎の殻。食物としての牡蛎。チフス。ベラドンナ。

 

■第二十講     1920・4・9

感覚作用と外界。アンモニア塩。排泄と分泌。肺の働き。歯の形成プロセスとフッ素プロセス。蠕動。オイリュトミー、ダンス、編み物、鉤針編み。歯の形成プロセスと消化プロセス。ヌクス・ホミカ[Nux vomica](馬銭子 まちんし)。七つの部分から成る金属としての人間。精神病。急性病と慢性病。鬱病の本質。医学的思考法の精神科学的判断。

                           


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