風のメモワール8

トポス10周年間近


2007.6.7

メーリングリストの契約更新の案内が届いて更新すると、
また一年経ったんだなと思う。
開いたのが1997年の6月12日なので、もうすぐちょうど10年。
最初にこういう場所をもったのが、NIFTYの会議室で、
それが1991年の秋頃からなので、
それを含めれば、16年目になっている。

この時期になると、以前から読んでいるホームページ
「ほぼ日刊イトイ新聞」の周年にもなる。
このサイトは、ぼくがHPを開いてから一年後に開かれた。
この6月6日で9回目の誕生日だという。
ということは、この6月12日で、トポスは10回目の誕生日になる。

ほぼ日の10周年のメッセージに次のように書かれていていた。

   吉本隆明さんが、『悪人正機』という本のなかで、
   「どんなことでも、
    毎日10年やり続けられたら、
    一丁前になれる」
   と、言ってくれました。
   (…)
   真剣にやろうがやるまいが、とにかく、
   ぼーっとしててもいいから
   毎日やり続けることが大事だと、
   そんなふうにも言いました。

   才能だの素質だのが問題になるのは、
   一丁前になってからのことなんだそうです。
   そんなことも言ってました。

しまったな(後悔)、と思ったのは、
必ずしも毎日は書き続けてこられなかったということだろうか。
(これは生来の?筆無精がおそらくは原因になっている)
だから、「一丁前」にはなれないでいる。
そしていまだ「才能だの素質だの」というところまでは
もちろん届いているわけもない。
とはいえ、かなりアバウトではあるけれど、
なんとなくずっと続けることだけはできたような気がする。

こうして長く続いているいちばんの理由は、
やはりシュタイナーの精神科学ほどおもしろいものがない、
ということに尽きるだろうと思っている。
何度も何度も読み返して、それでももう一度読むと、また深い!
少なくともぼくの場合は、それがずっと続いているので、
少しずつでもその際に感じたことなどを思いついたときに
ぼちぼち書きつけるだけでもこうして続けることができるくらいだ。

その意味でも、シュタイナーさま、ありがとう!
という気持ちだけはいつももっている。
とはいえ、あまりにも内容がすごすぎて
「一丁前」にはいつまでもほど遠いだろうというのはある。

さてさて、そうした11年〜16年ほどの間に、
ネット環境もずいぶん変わってきていて、
ブログがずいぶんポピュラーになっているようだけれども、
ブログバージョンを開く予定はいまのところない。
実際、ホームページを更新するのも、月1回か2回程度でも
よっこらせ!という感じなので。

このメーリングリストに、現在参加されているのが400名とちょっとくらいで、
ここ数年ほぼ横ばい状態で、あまり変化はないが、
こういう地味めな場所というあたりがちょうどいいくらいだろう。
あまり参加者を増やしたいとも思っていないので
あえていろんなところにリンクをはったり案内したりというのはまずしない。
新しいところにでかけていって何かをいうことも面倒なのであまりしない。
でも、たぶん、どこかでご縁のある方は、ふらふらと
なにかのきっかけでご参加されるようになるのだろうと思っている。

まあ、長くやればいいというのものでもないのだけれど、
こういう場所でもつくっていると、
少しでも何かぶつぶつでも書いてみるかという気になることもあるので、
生来の筆無精に叱咤するという意味でもいいのかなという感じである。
そんなたいしておもしろくもないことを書いているこの様な場所に、
ずっとお付き合いいただいている方にはその点、深く感謝している。
せめて、どこかで何か、こうして書いたりしていることが、
お役になてるならば、こんなにうれしいことはない。

これからも、末永く(?)よろしく(?)。