先日、仕事の関係でちょっとした講演会にでかけた。 講師は原研哉氏、演題は「日常を未知化するデザイン」。 「日常の見直し(リ・デザイン)」、「感覚の発見(ハプティック)」、 そして「エンプティネス」についての話。 最近ではちょっとなかったくらい面白い話だった。 ちなみに、原研哉氏はグラフィックデザイナーで、 最近では松屋銀座のリニューアルや 無印良品の広告キャンペーンなどでも注目されている。 それで、早速その著書 『デザインのデザイン』(岩波書店/2003.10.21発行)を読み始めた。 その内容には後援で聞いた内容も含まれているが思った以上に刺激的である。 ちなみに、9月には『HAPTIC ―五感の覚醒 』も刊行されるという。 『デザインのデザイン』に記載されているプロフィールを見てみると かなり大先輩的な方だと思って講演を聞いていたものの ぼくと同い年であることがわかる。 講演で深く共振させられたのはそこにも理由があるのかもしれない。 さて、なぜ「デザインのデザイン」なのか。 この「ノート」では、「デザイン」という視点を深めることが なぜ重要なのかについて少しずつ自分なりに考えてみたいと思っている。 ちなみに、講演のなかで原研哉氏は、 9.11以降についての積極的でさりげない見解を語ってもいた。 つまり、とくに9.11以降、気づく人はちゃんと気づくようになっていて、 21世紀に入った現代においては20世紀とは明らかに異なった視点が 見出され始めているということだ。 その一つが「日常」や「感覚」を見直し発見していくということでもある。 シュタイナーの示唆した「十二感覚」にも どこかで通底していく可能性もあるのではないかとさえ思った。 |
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