カセットテープに録音した音楽を聴くことも 最近ではほとんどなくなっていけるれど、 久しぶりにカセットを収めているケースをのぞくと、 1985年6月27日という日付のある編集テープ(46分)が見つかった。 そうした編集テープをつくるのは滅多になかったし、 とくに最近では、まずはそうした時間を避けないというのもあり、 たとえばCDに編集するとかいうこともしたことがない。 そういえば、1985年の時点では (すでに原始的なパソコンは持っていたけれど) 少なくともインターネットは(もちろんパソコン通信も)していなかったし、 シュタイナーのこともまったく知らずにいた。 そして、音楽を聴いている時間はいまよりもずっとたくさんあった。 まだバッハのカンタータや受難曲のことは知らずにいたし、 クラシックはほとんど聴いていなかったけれど。 そしてその頃は、まだCDではなく、レコードだった。 そしてテープに録音するのもレコードから。 レコードを一枚一枚ちゃんと拭きながら、 ターンテーブルに載せて、録音したい曲のところに針を落としていた。 おそらくレコードで聴く音楽というのは、 CDで聴く音楽というのとは、 そこに流れている時間と空間が違うんだろうなと思う。 そのカセットテープに記されている 1985年6月27日に録音したメニューは次の通り。 懐かしい・・・・。 今、ゲルニカなんていっても、 ほとんど誰も知らないだろうな。 YENレーベルの面々なども、多くの人にとっては、 今や過去の記憶のなかにしか存在してないかもしれない。 大貫妙子とかは、最近でもまだまだ顕在だけれど。 清水靖晃のサキソフォン、好きでした(^^)。 A 1.ゲルニカ:マロニエ読本 2.太田蛍一:西安の子供市場 3.上野耕路:ADAGIETTO 4.YEN:又会う日まで 5.大貫妙子:しあわせな男達へ B 1.清水靖晃&ザ・サクソフォネッツ: ELLE SE RENDENT PAS COMPTE 彼女達にが判らない 2.CHICK COREA:Star Island 3.RYUICHI SAKAMOTO:FIELD WORK 4.YUKIHIRO TAKAHASHI:THEME FROM MARI こういう編集録音テープは数えるほどしか残っていないけれど、 レコードから録音したテープの数たるや・・・、 う〜ん、もう収拾がつかなくなるほどになっていて、 ほとんどが引越したときのごちゃ混ぜ状態にまま放置されていたりする。 これらをすべてレコードとかかから聴いていたんだと思うと、 それに費やした時間のなんと夥しいことかと 自分でも感心させられたりする。 そのなかで、こうして「ある日」、 ふと思い立って編集されたりしたテープに出会えると、 その頃の自分が何を思い、何に心を高ぶらせ、 また悲しんでいたのかなどの記憶が甦ってきたりもする。 すでに今のぼくではないけれど、 今のぼくの深層で今でも静かに流れているものたち。 |
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