ヴァイオリン奏者
《シモン・ゴールドベルク(Szymon Goldberg)》

2015.4.21

1909年6月1日、ポーランド/ヴウォツワヴェク生まれ(-1993年7月19日 日本/富山県大山町(現富山市))のユダヤ系のアメリカのヴァイオリン奏者・指揮者。最後の夫人は山根銀二の姪でピアニストの山根美代子。
12歳でワルシャワでデビュー。1925年にわずか16歳でドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任。1929年、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの招きで、弱冠20歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター。1930年には、パウル・ヒンデミットやエマヌエル・フォイアーマンと弦楽三重奏団を結成して室内楽演奏を、またピアニストのリリー・クラウスとデュオを組みソリストとしての演奏を行うが、ナチスによる政権奪取の後、1934年に国籍と民族を理由にベルリン・フィルより退団。1938年にニューヨークにデビューした後、1942年からアジア楽旅を行なった折、日本軍により、1945年までジャワ島での抑留生活を強いられる。ようやく戦後に再渡米し、1953年にアメリカに帰化。1951年から1965年までの15年間にわたって、アスペン音楽学校で教鞭を執るかたわら、指揮活動を行い、1955年にアムステルダムでネーデルラント室内管弦楽団(オランダ室内管弦楽団)を結成。以後22年間にわたって同楽団を指導。1977年から1979年までマンチェスター・カメラータの指揮者に転ずる。990年より没年まで、新日本フィルハーモニー交響楽団の指揮者に就任。晩年は夏には立山山麓の立山国際ホテルに長期滞在するのを常としており、その地で逝去。

◎Szymon Goldberg & Gerald Moore: "Violin Sonata in D Major" (Handel)
Handel's "Violin Sonata in D Major", op. 1, no. 13, performed by violinist Szymon Goldberg with pianist Gerald Moore. Parlophone, 1947.
https://www.youtube.com/watch?v=nQCywByIVYo