サキソフォン奏者
《スタン・ゲッツ(Stan Getz)》

2014.10.8

スタン・ゲッツといえば、村上春樹を思い出す。
ジャズについてのエッセイでふれているところ。
「僕はこれまでにいろんな小説に夢中になり、いろんなジャズにのめりこんだ。
でも僕にとっては最終的にはスコット・フィッツジェラルドこそが小説(the Novel)であり、
スタン・ゲッツこそがジャズ(the Jazz)であった」。
ちなみに、村上春樹はコルトレーンが苦手だそうだ。

さて、プロフィールを。
1927年2月2日、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ(- 1991年6月6日)。
16歳頃からスタン・ケントン、ジミー・ドーシー、ベニー・グッドマンの各楽団で活躍。
1940年代後半に、クール・ジャズを代表するテナー・サックスとして知られるようになるが、
ヘロイン中毒で実刑判決を受け、スウェーデンに移住。
その後、1961年にアメリカに帰国。ボサノヴァ奏者の第一人者としての評価を得る。
1963年にはジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンと共に『ゲッツ/ジルベルト』を録音し、
グラミー賞4部門を独占する大ヒットに。1970年代にはフュージョンも取り入れた活動を行う。
どの時期の演奏をご紹介しようか迷ったものの、
ホアン・ジルベルトの声を久しぶりに聴いてみようと思い、その時期の演奏を。

◎ホアン・ジルベルトとスタン・ゲッツによる
 アントニオ・カルロス・ジョビンの「O Grande Amor」
http://www.youtube.com/watch?v=4YfEMhlcX54