リュート奏者
《ステフェン・スタブス》

2013.11.30

今日の音楽は、昨日ご紹介したヤン・グリューターが師事したリュート奏者のステフェン・スタブス(Stephen Stubbs)。

1951年、シアトル生まれのリュート奏者、音楽監督。
ワシントン大学でハープシコード及び作曲を学ぶと同時に、ハープシコードやリュート演奏を行う。
卒業後はアメリカを離れ、イギリスとオランダで器楽を学び、
1976年にはのウィグモアホールでデビューコンサートを開く。
1981年以降は、ドイツのブレーメン芸術大学で教えている。
ensembles TragicomediaやTeatro Liricoで演奏を行い、バロックオペラを指揮。
また、ヒリアード·アンサンブルなどのアンサンブルや
アンドリュー·ローレンス·キングとのアルバムのレコーディングを行っている。
2006年にはシアトルへ戻り、
バロックオペラのシアトルアカデミーと呼ばれる若手プロの歌手のためのプログラムをつくり
、コーニッシュ·カレッジを非常勤教授も勤めている。
Paul O'Detteとともに、the Boston Early Music Festivalのディレクターとして活動している。

YouTubeでは、ステフェン・スタブスが音楽監督を務めている映像が多く、残念ながらいい演奏映像がありませんでした。

それでは、アンサンブルによる「Anchor che col partire」。
演奏は、Erin Headley - lirone (or lira da gamba)/Stephen Stubbs - Lute (Laúd)/Andrew-Lawrence King - Harp。
http://www.youtube.com/watch?v=S7EHZQN7WvU

続いて、ちょっと長めですが、久々にトゥルバドールのシャンソン、
Bernart De Ventadorn (c.1140-c.1200)の「Be m'an perdut」。
演奏は、Paul Hillier(voice),Stephen Stubbs(lute & psaltery),Andrew Lawrence-King(harp & psaltery)。

「psaltery」(プサルテリー)というのは、絃楽器の一種で、ハープやツィターの仲間。
絃を指や烏の羽ではじいて演奏するものは弾奏プサルテリー(プラックト・プサルテリー,plucked psaltery)、
弓で擦って演奏するものは弓奏プサルテリー(ボウド・プサルテリー,bowed psaltery)と呼ばれている。

http://www.youtube.com/watch?v=a_DlIcMM5ro