17世紀スペイン・カタルーニャの作曲家
《ジョアン・セレロールス》

2013.9.25

今日の音楽は、17世紀におけるスペイン最高の作曲家であり
カタルーニャの作曲家・ベネディクト会修道士の
ジョアン・セレロールス(Joan Cererols/1618.9.9 マルトレル - 1680.8.27 モンセラート修道院)。

カタルーニャ地方出身のため、「ホアン」ではなく「ジョアン」という名。
幼少よりモンセラート修道院に入り児童聖歌隊員となり、
オルガニストとして名高いファン・マルチ神父(Juan March)に音楽を師事。
1658年に同修道院聖歌隊長となり、1680年に没するまでその地位にあった。
代表作は、17世紀半ばに作曲された7声の《レクイエム》
(当時バルセロナを襲った黒死病の大流行に際して書かれた追悼音楽)、
4声の《死者のためのミサ曲》、スペインのナポリ王国征服を記念するミサ曲《戦争》。
ほかに宗教的なビリャンシーコ(villancicos)も再評価されつつあるとのこと。
「ビリャンシーコ」というのは、ラテン語のvillanus,
スペイン語のvillano――村人、庶民の意味――からのもので、本来は民謡のこと。
ルネサンス期のスペインの詩人や音楽家たちが純スペイン的なポリフォニックな歌曲の一様式に発展させたもの。)

それでは、「SERAFÍN, QUE CON DULCE HARMONÍA」。
演奏は、La Capella Reial de Catalunya(Director: Jordi Savall)。
http://www.youtube.com/watch?v=QbnW7z_WDXI