イタリア・ルネサンスのリュート音楽
《フランチェスコ・ダ・ミラノ》

2013.7.16

今日の音楽は、イタリア・ルネサンス音楽の作曲家でリュート奏者の
フランチェスコ(・カノーヴァ)・ダ・ミラノ
(Francesco Canova da Milano, ミラノ郊外のモンツ *1497年8月18日 - †1543年4月15日 ミラノ)。

フランチェスコのパトロンで占星術師だったルーカス・グヮリーコは、
フランチェスコ・ダ・ミラノについて教皇パウルス3世宛に次のように記しているとのことで、
当時その名声がいかに高かったがわかる。
「あらゆる音楽家の中で最も重要で最も秀でた音楽家であり(・・・)、
彼が奏でるのがリュートであろうとなかろうと、オルペウスやアポローンをも凌いでいるのです」と

その作品は、ルネサンス・リュートのためのファンタジアとリチェルカーレで、いずれも対位法的な楽曲構成。
そしてモテットに影響されている。
フランチェスコ・ダ・ミラノの作品は、こんにちリュートやギターの演奏を通じて親しまれているが、
1536年から1603年までイタリア、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、オランダで出版された、
40点以上の別々のタブラチュアによって発見されて伝わっているとのこと。

今日は、ファンタジアとリチェルカーレの曲をそれぞれ。
まずは、「Ricercare 51」。
演奏は、Trond Bengtson。
http://www.youtube.com/watch?v=vbngy2H8jaU

続いて、「Fantasia 30」。
演奏は、Paul O'Dette。
http://www.youtube.com/watch?v=rsH1lw-ukr4