アルス・スブティリオル
《ヨハネス・シモン・アスプロワ》

2013.7.3

「煙に包まれて(puis que je suis fumeux)」

今日の音楽は、フランスのアルス・スブティリオルの音楽家、
ヨハネス・シモン・アスプロワ(Johannes Simon Hasprois [Johannes Symonis]/1378- 1428年没)。
音楽作品の4つが4つの異なった草稿で残されている。また、占星術に関する論文も残している。

本来一つであるはずの教皇庁が三つに分裂するという異常事態に陥っていたが、
それぞれの教皇庁が地元の熱狂的な支持のもと、異様な活気に満ちていた時代だったという。
ヨハネス・シモン・アスプロワは、アヴィニョンの教皇庁に出入りしていたが、
ボヘミアンや一部の知識階級が出入りしていた「煙のみ」という、
恐らくその名のとおり煙(紫煙立ち篭める麻薬)を吸っていたと思われる奇妙なサークルに属していたと考えられている。

それでは、「煙に包まれて(puis que je suis fumeux)」。
演奏は、Manuel Vilas。
http://www.youtube.com/watch?v=TyaOuL2nGEc