トルバドール《ジャウフレ・リュデル》

2013.6.14

「五月に陽の長くなる頃(Lanquan li jorn)」

今日の音楽は、12世紀に活躍したトルバドール、ジャウフレ・リュデル(Jaufré Rudel/ 12世紀中葉)。
日本では、現代フランス語の読み方でジョフレ・リュデルと呼ばれている。

ブレ(Blaye、現ジロンド県)出身の下級貴族でトルバドール。
「遠くからの恋 amor de lonh」という概念を展開したことで有名なトルヴァドール。
生涯についてはほとんどわかっていないが、1147年に「海を渡って」第2回十字軍に参加したという。
7点の詩と音楽が残されている。

リュデルの歌《五月に陽の長くなる頃 Lanquan li jorn》は、
ミンネゼンガーのヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデのによる歌《Allerest lebe ich mir werde》の
モデルになったと見做されている。
また、現代フィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホは、
リュデルに関するオペラ《遙かなる恋人 L'amour de loin》を作曲している。

それでは、「五月に陽の長くなる頃(Lanquan li jorn)」。
演奏は、Barbora Sojková - soprano,Hana Blažíková - gothic harp。
http://www.youtube.com/watch?v=CM8MlvuMS5c