中世の叙情詩人・ミンネゼンガー
《ウルリヒ・フォン・リヒテンシュタイン》

2013.6.13

「貴婦人奉仕伝 (Frauendienst) "Lied 21" 」
「貴婦人奉仕伝 (Frauendienst)"Maienzeit" 」

今日の音楽は、中世の叙情詩人・ミンネゼンガーの
ウルリヒ・フォン・リヒテンシュタイン(Ulrich von Liechtenstein/1200~75)。

シュタイエルマルク出身でリヒテンシュタインの領主。
ハプスブルク家のルドルフ1世に仕えた時代もあったが、生涯のほとんどを遍歴の騎士として過ごし、
多くの馬上槍試合で名声をあげたというが、史料が乏しいのでどれだけ強かったかはよくわかっていない。
詩人としてはラテン語でなくドイツ語による詩作を行い、「アーサー王の騎士達」「騎士道の退廃」を残す。
ザクセン公妃を心中の貴婦人と慕い彼女をモデルとした恋愛詩を多く残す。
典型的な吟遊詩人であり、同時代のフォーゲルバイデとは対照的な存在。

それでは、「貴婦人奉仕伝 (Frauendienst) "Lied 21" 」
演奏は、Ulfried Staber (Bass)、Klemens Bittmann (Mandola & Oktav-Violine)。
現代的な感性で演奏されたなかなかおもしろい、ちょっとかわった演奏(映像)が見つかったのでそれを。
http://www.youtube.com/watch?v=thKlOqL0G24

続いて、「貴婦人奉仕伝 (Frauendienst)"Maienzeit" 」
演奏は、同じく演奏は、Ulfried Staber (Bass)、Klemens Bittmann (Mandola & Oktav-Violine)。
http://www.youtube.com/watch?v=KzpgkUG4TjA