中世後期ドイツ語圏の詩人、作曲家、ミンネゼンガー
《オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン》

2013.6.12

「Es fügt sich」
「リハーサル映像(Rehearsals in Rotterdam)」
「Herz, mült, leib, sel」

今日の音楽は、中世後期ドイツ語圏の詩人、作曲家でミンネゼンガーの
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(Oswald von Wolkenstein, 1377年頃 - 1445年)。

南チロルの貴族出身。10歳で家を出、ヨーロッパ各地、トルコ、ペルシアを遍歴。10ヵ国語を話し、波瀾万丈のダイナミックな生涯を送ったという。
生前に作成された写本に伝わる作品は約125編。宗教詩(とくにマリア賛歌)、恋愛詩のほかに風刺的な自叙伝風の詩もある。作詞・作曲の形式はミンネザングの伝統につながってはいるが、作風は宮廷的なものではない。
時代をこえた個性的な作曲家としてその評価は高まってきているという。

それでは、「Es fügt sich:」。
演奏は、カウンターテナーのAndreas SchollとShield of Harmony(器楽演奏)。
そのショルが2010年に出したオスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン歌曲集のCDから。
静かに歌われる美しい旋律と響きがとても素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=8IeN7aKMiew

そして、そのCD制作の際のリハーサル映像を(Rehearsals in Rotterdam)。
珍しい楽器の調律風景、演奏風景など、なかなかにうれしい。
http://www.youtube.com/watch?v=e9AtNnEYX-Y

続いて、「Herz, mült, leib, sel」。
演奏は、Andreas Scholl。同アルバムより。
http://www.youtube.com/watch?v=W_XcOxFy204