イングランド・後期ルネサンス音楽:ピーター・フィリップス

2013.5.30

「O Maria Mater」
「Ave Verum Corpus」

今日の音楽は、ルネサンス後期のイングランドでウィリアム・バードと共に最も有名な作曲家として名を馳せていた、
ピーター・フィリップス(Peter Philips/1560年頃–1628年)。
当時としてはとても複雑な音楽で、すぐれた対位法によるドラマティックさをもっている。

イギリスに生まれ、22歳で今のベルギーに渡り活躍した作曲家でヴァージナル教師。
最初はロンドンのセントポール寺院で少年聖歌隊のメンバーとして活躍、
1582年に宗教上の理由でイギリスを離れローマへ行き、オルガニストに任命される。
この時期にイタリア風のポリフォニーを学ぶ。
その後はヴァージナル教師をしながらヨーロッパを巡り、1590年にアントワープに定住。
残りの人生はアルベール大公の保護を受けながら1628年に亡くなるまでその地で過ごしている。

それでは、「O Maria Mater」。
演奏は、The Tudor Consort。
http://www.youtube.com/watch?v=2RB4qYHublM

続いて、「Ave Verum Corpus」。
演奏は、Choir Trinity College。
http://www.youtube.com/watch?v=gSE1xnJjStw