ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

2013.5.7

「O Vis Aeternitatis」
「Vision」

今日の音楽は、中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長であり神秘家、作曲家の
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(独: Hildegard von Bingen, ユリウス暦1098年 - ユリウス暦1179年9月17日)。

40歳頃、「生ける光の影」(umbra viventis lucis)の幻視体験(visio)をし、
女預言者とみなされ、自己体験を書と絵に残した。
50歳頃、ビンゲンで女子修道院を作る。
ドイツ薬草学の祖ともされ、その薬草学の書は、
20世紀の第二次世界大戦時にオーストリアの軍医ヘルツカ(Gottfried Hertzka)により再発見されることになる。
その他、神学者、説教者、宗教劇の作家、伝記作家、言語学者、詩人であり、中世ヨーロッパ最大の賢女とも言われる。
また古代ローマ時代以降最初の女性作曲家でもある。

このヒルデガルト・フォン・ビンゲンについては、たとえば次の資料などがあります。
◎種村季弘『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(青土社, 2002年)
◎ヒルデガルト・フォン・ビンゲン『Scivias(道を知れ)』第2部
(『中世思想原典集成』第15巻 上智大学中世思想研究所/編訳,平凡社, 2002年)

それでは、「O Vis Aeternitatis」
演奏は、Sequentia。

http://www.youtube.com/watch?v=ef70x-TU0NY

続いて、現代風にアレンジされた「Vision」。
演奏は、Erik Zobler。

http://www.youtube.com/watch?v=M48_LZUpo0Q