ルカ・マレンツィオ

2013.5.1

「Solo e pensoso」
「Cruda Amarilli」

今日の音楽は、イタリア後期ルネサンス音楽の作曲家、
ルカ・マレンツィオ(Luca Marenzio, 1553年? ブレーシャ近郊 - 1599年8月22日 ローマ)。

当時を代表するもっとも著名なマドリガーレ作曲家の一人で、マドリガーレの後期の発展段階において、
モンテヴェルディによる初期バロック音楽への過渡期に先駆けて、おそらく最もすぐれた作品を残した。
甘美な抒情性を漂わせた作風から、アルカデルトの代表作になぞらえて、「気高く優美な白鳥」と評された。
モテットなどの宗教曲や、マドリガーレ・スピリトゥアーレ(聖句にもとづく世俗語歌曲)などもいくつか作曲している。

ローマで歌手として1578年までクリストフォロ・マドルッツォ枢機卿に仕え、
その没後はルイージ・デステ枢機卿の宮廷に仕え、作曲家として名をなす。
1587年にはフランスに移り、フェルディナンド・デ・メディチに仕える。
1589年にはローマに戻り、生涯の大半を送るが、1596年から1597年にはポーランドを訪問。
おそらくジグムント3世の宮廷音楽家となっているとみられる。
ポーランド滞在中に健康を損ね、ローマに帰国してまもない1599年に他界。

それでは、「Solo e pensoso」。
演奏は、La Venexiana。

http://www.youtube.com/watch?v=m_0NvmgW2h8

続いて、「Cruda Amarilli」。
演奏は、La Compagnia del Madrigale。

http://www.youtube.com/watch?v=ZKVpFjRRHUM