カルロ・ジェズアルド

2013.4.28

「私の魂は死ぬほどに悲しい(Tristis est anima mea)」
「もしお前がわたしの死を望むなら( I. Se la mia morte brami)」

今日の音楽は、イタリアの貴族で、激しい情感表現に富むマドリガーレや
宗教音楽で有名な後期ルネサンスの作曲家、
カルロ・ジェズアルド(Carlo Gesualdo 、1566年? 3月8日? - 1613年9月8日)。

ジェズアルドは不貞の妻とその愛人を殺害したことで悪名を馳せたことで有名になったが、
ルネサンス音楽のなかで最も実験的表現主義的で、大胆な半音階技法の作曲家として有名である。
ジェズアルドが用いたような半音階進行は、19世紀の後期ロマン派音楽になるまで再び現れることがないほどである。
出版された作品は、おもに宗教曲、世俗曲、器楽曲の3つのカテゴリーに分けることができるが、
最も有名なのは、6つのマドリガーレ集(1594年から1611年まで)と、
《聖務週間日課のためのレスポンソリウム集》(1611年出版)である。
ジェズアルドの作品の特徴は、「愛」「苦痛」「死」「恍惚・喜悦」「苦悶」などといった
極端な感情を示す語への風変わりな曲付けである。
歌詞のほとんどは、ジェズアルド自身によって作詞されたものらしい。

それでは、「私の魂は死ぬほどに悲しい(Tristis est anima mea)」。
演奏は、The King's Singers。
(David Hurley, Robin Tyson: Countertenors/Paul Phoenix: TenorStephen Connolly: Bass)。

http://www.youtube.com/watch?v=JZAs9LjJAHU

続いて、マドリガーレ第6集(Sesto libro di madrigali)から
「もしお前がわたしの死を望むなら( I. Se la mia morte brami)」。
演奏は、Ensemble Métamorphoses(Director: Maurice Bourbon)。

http://www.youtube.com/watch?v=2Fao21JPxow