アロンソ・ロボ

2013.4.25

「Versa est in luctum 」
「Libera me」

今日の音楽は、ビクトリア本人が自分に匹敵する才能の持ち主と認めたほどだったという
後期ルネサンスのスペインの作曲家、アロンソ・ロボ(Alonso Lobo、1555年頃オスナ - 1617年4月5日)。

楽曲は、パレストリーナのよどみない対位法の技術を、ビクトリアの厳粛で濃密な表現に結びつけたもので、
スペインの国境線を超えてはるか彼方――ポルトガルからメキシコ ――にまで影響を及ぼし、
スペイン最高の作曲家の一人とする評価は、100年にわたって続くことになったという。

ミサ曲やモテット、3つの受難曲、哀歌、詩篇、聖歌ならびに(散逸した)12声部のためのミゼレーレがある。
セビーリャ大聖堂で少年聖歌隊員を勤めたのち、オスナ大学で学位を取得、1591年まで司教座聖堂参次会員の地位を得る。
同年セビーリャ大聖堂にフランシスコ・ゲレーロの助手として採用され、その後楽長の地位まで昇格する。
1593年、1594年にセビーリャに戻るまでトレド 大聖堂の楽長職に採用されている。

それでは、「Versa est in luctum 」を。
演奏は、Gabrieli Consort (Paul McCreesh)。

http://www.youtube.com/watch?v=yZe16Mpsmg8

続いて、「Libera me」。
演奏は、The King's Singers。

http://www.youtube.com/watch?v=S42zc-d2UEY