トマス・ルイス・デ・ビクトリア

2013.4.19

「おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)」
「幸いなるかな女王(Salve Regina)」

今日の音楽は、黄金世紀スペインの生んだルネサンス音楽最大の作曲家の一人、
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(Tomás Luis de Victoria, 1548年 アビラ - 1611年8月20日)。

16世紀スペインの作曲家では最も有名であり、
多くの人からパレストリーナに次ぐポリフォニックな教会音楽の大家と見なされている。
1564年頃にローマに行き、イグナチオ・デ・ロヨラによって創設されたイエズス会の会士となる。
この頃にパレストリーナに師事したといわれ、少なくともパレストリーナの様式に影響されている。
イエズス会の修道院で一連の楽長職を務めたのち、1575年に司祭として叙階されるが、
イタリアに逗留せず、1586年にはスペインに帰国。
マドリッドのデスカルサス・レアレス女子修道会の一員となった皇太后マリア
(聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン2世の妃で、スペイン王フェリペ2世の妹)に奉職し、
終生にわたってこの修道会にとどまり、司祭・作曲家・合唱指揮者・オルガニストとして活動する。

それでは、「おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)」。
以下、歌詞の訳。
おお、大いなる神秘よ、驚くべき秘蹟よ、
動物たちは見た、主が生まれて飼い葉桶に横たわっているのを。
おお、祝福された処女よ、その胎は主イエス・キリストを
宿すことに値するものとなった。 アレルヤ
演奏は、Chanticleer。

http://www.youtube.com/watch?v=x4iP9xpOElw

続いて、「幸いなるかな女王(Salve Regina)」。
演奏は、The Sixteen&Harry Christophers。

http://www.youtube.com/watch?v=DDv9uWJ45pA