ジョン・ジェンキンズ

2013.4.6

「イン・ノミネ第1番 ト調」
「ファンタジー組曲 イ短調」

今日の音楽は、リュート奏者であり、リラ・ダ・ガンバ(リラ・ヴァイオル)のヴィルトゥオーソでもあった
イギリスの作曲家、ジョン・ジェンキンズ(John Jenkins, 1592年 ケントのメイドストーン- 1678年ノーフォークのキンバリー)。

ウィリアム・バードからヘンリー・パーセルの時代にまで、イギリス音楽の大変化期わたって長く活躍した。
官能的な抒情性、巧みな職人芸、調性と対位法の独自の用法において特徴があるが、
友人の作曲家、ウィリアム・ローズほど実験的であなく保守的な作風。
アルフォンソ・フェッラボスコ2世やトマス・ルポ、ジョン・コプラリオ、オーランド・ギボンズなどの
イギリス人作曲家の影響を受けている。
ヴァイオル・コンソートのためのファンタジア(ファンシー)を発展させ、
ヴァイオル・コンソートのための4声部~6声部のファンタジアを数多く作曲。
アルマンド、クーラント、パヴァーヌを手懸け、
伝統的な単旋聖歌を定旋律とする古臭くなった「イン・ノミネ」の形式に新風を吹き込んだ。

*参考>「イン・ノミネ(In Nomine)」というのは、
16世紀から17世紀にかけてイングランドで創られた、
単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」(Gloria Tibi Trinitas)の一部分を定旋律とするポリフォニックな器楽曲の名称で、
歌詞の「(神の)御名において」というの部分から定旋律が始まることからきているとのこと。

それでは、「イン・ノミネ第1番 ト調(In Nomine 1 in G)」
演奏は、Laurence Dreyfus & Phantasm。

http://www.youtube.com/watch?v=h0XRqRJmwos

続いて、「ファンタジー組曲 イ短調
(Fantasia-suite for two violins, two violas da gamba, and basso continuo in A minor)/1. Fantasia 2. [Almain] 3. Corant」。
演奏は、 Masques(Dir.Olivier Fortin)。

http://www.youtube.com/watch?v=eMVqure_1PA