ヴィンチェンツォ・ガリレイ

2013.3.28

「A Due Liuti : Duo tutti di fantasia」
「サルタレロ(Saltarello)」

今日の音楽は、有名な天文学者・物理学者ガリレオ・ガリレイの父であり、
イタリアのリュート奏者、作曲家、音楽理論家の
ヴィンチェンツォ・ガリレイ(Vincenzo Galilei, 1520年頃 フィレンツェ近郊のサンタ・マリア・ア・モンテ- 1591.7.2 フィレンツェ)。

後期ルネサンス期にあって独創的な人物であり、バロック期との境界となる音楽的革新にも深く関わっている。
ヴェネツィアで16世紀において最も重要な音楽理論家のジョゼッフォ・ツァルリーノのもとで学び始め、
古代ギリシャの音楽や劇を再現することに興味をもつようになる。
最も重要な音楽への貢献は、不協和音の扱い方である。
彼は近代的な概念の持ち主で、「もしも声がスムーズに流れるのであれば」、
不協和音を用いることを許した(これを彼は「必須不協和音」(essential dissonance)と呼んでいる)。
音響学においても、振動弦の物理学と、空気の柱に関する重要な発見をしている。
弦の張り具合と振動の周波を関連づける場面において、彼は非線形の物理法則を発見した最初の人物だという。
マドリガーレやリュートのための音楽、声楽とリュートのための音楽を作曲したが、
後者はバロック初期の形式を先取りしたものとして、彼の最も重要な作品であると見なされている。
なお、オットリーノ・レスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリア第1組曲の2曲目は、彼の作品を元にしているとのこと。

それでは、「A Due Liuti : Duo tutti di fantasia」(1584)
演奏は、Thierry Meunier&Jean-Marie Poirie。

http://www.youtube.com/watch?v=WMjm_1SpDTw

そして、「サルタレロ(Saltarello)」。
「「サルタレロ」というのは、13世紀のナポリにおいて初めて記述が見られる、
活発で陽気なダンスのこと。
楽しそうだ。
演奏は、Roland Keunings。

http://www.youtube.com/watch?v=Yx19h8zRhAU