エヌモン・ゴーティエ&ルネ・メッサンジョー

2013.3.18

エヌモン・ゴーティエ
『メッサンジョーに捧げるトンボー』
ルネ・メッサンジョー
「Allemande」

すでにドニ・ゴーティエはご紹介したことがありますが、
今日の音楽は、「老・ゴーティエ」(Gaultier le Vieux)あるいは「リヨンのゴーティエ」(Gaultier de Lyon)
とも称されるフランスのリュート奏者、作曲家エヌモン・ゴーティエ(Ennemond Gaultier/1575頃-1651.12.17)と
その先生にあたるルネ・メッサンジョーを。

まず、エヌモン・ゴーティエ。

従弟のドニ・ゴーティエと共にリュート曲集を出版しているが、
多くの作品は、二人のうちいずれの手によるものかを判断するのが難しい。
二人のゴーティエの作品は、後世のリュート音楽に大きな影響を与えた
1620年にマリー・ド・メディシスの従者となり、パリの宮廷リュート奏者に。
ルネ・メッサンジョーの弟子だったようだ。
『メッサンジョーに捧げるトンボー』(Le tombeau de Mezangeau)(アルマンド)、
『美しき殺し屋』 (La Belle Homicide)(クーラント)、
『老ゴーティエのカナリー』(Les Canaries du Vieux Gaultier)などの作品がある。
『メッサンジョーに捧げるトンボー』は、トンボーの最初期の例とされる。

では、その「Tombeau de Mézangeau」を。

http://www.youtube.com/watch?v=nLDe8NEYMu0

続いて、そのエヌモン・ゴーティエの先生にあたる、ルネ・メッサンジョー。

ルネ・メッサンジョー (René Mesangeau/1568(?)-1638.1)は、
17世紀最高のリュート奏者の一人とされるフランスの作曲家、リュート奏者、。
1619年にはフランスに定住、スピネット製作家のジャン・ジャケの娘と結婚。
1621年にルイ13世により宮廷音楽家に指名された。
ドイツおよびイギリスを訪れたこともあるということなので、その影響も受けている可能性がある。
1630年以降のリュート音楽の発展の礎を築いた。
スティル・ブリゼ(17世紀のフランスでつくられた独特の分散和音を用いた作品)
において重要な役割を果たしたニ短調調弦を開発した人物のひとり。
作品は、編曲を含めて約50が残されている。
弟子であったエヌモン・ゴーティエは、メッサンジョーのためにトンボーを作曲している

それでは、「Allemande」を。
演奏は、Guitarist(Lars Erik Vestergaard)。

http://www.youtube.com/watch?v=uBjjiDjSA2M